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MERS拡散憂慮されるなかキリスト教団体集会に2000人参加

登録:2015-06-10 21:09 修正:2015-06-11 07:27
 シャローム宣教会など
 クィア祝祭参加者より8倍多く集まる
 一部は韓服を着て太極旗を打ち振り
 太鼓を叩いて踊る
反同性愛団体の会員らがクィア祝祭反対糾弾集会を開いている=チェ・ウリ記者//ハンギョレ新聞社

 「MERS拡散が憂慮される」としてクィア祝祭の開催に反対した反同性愛団体が、クィア文化祝祭側の参加者より8倍も多い人が集まり集会を開いていたことが明らかになった。

 クィア文化祝祭が開かれたソウル広場を管轄するソウル南大門(ナムデムン)警察署は10日、「前日開かれたクィア文化祝祭開幕式にクィア側からは約250人が参加し、反同性愛団体側の集会には最大2000人の人員が参加した」と明らかにした。

 クィア文化祝祭は毎年6月に開かれる性的少数者の権利を支持する人々の祝祭で、9日午後7時30分からソウル広場で16年目の祝祭開幕式が行われた。祝祭主催側は、MERS感染を憂慮して、50人余のスタッフを除く現場参加者を最小化し、開幕式はユーチューブで生中継した。 あらかじめ情報を知り得なかった約250人が参加した。

 一方、シャローム宣教会、国家子女サラン(愛)運動連帯・健康な社会のための国民連帯、使徒の韓国教会など、反同性愛団体所属会員たちは「韓国教会復興の日」、「国家安全と社会発展のための敬拝と称賛」、「同性愛を助長する悪い人権憲章を廃棄せよ」等の文句が書かれた垂れ幕の下に集まり、賛美歌を歌って集会を行った。 一部は韓服を着て太極旗を打ち振り太鼓を叩いて踊りもした。

 「選民ネットワーク」等16個のキリスト教市民団体で構成された「脱同性愛人権キリスト教協議会」は5日、記者会見を通じて「ソウル市パク・ウォンスン市長はMERS拡散防止と脱同性愛者人権保護のための『同性愛クィア文化祝祭』のソウル広場使用を直ちに取り消せ」と要求もした。 だが、実際には反同性愛団体会員が2000人も集まった。

 クィア文化祝祭は9日の開幕式を皮切りにメインパーティーとクィア映画祭、クィア行進まで3週間続く。 メインパーティーは13日夜10時からソウル・龍山(ヨンサン)区の梨泰院(イテウォン)にあるクラブ「エス キューブ」で開かれる。 クィア映画祭は18~21日ソウル・江南(カンナム)の新沙(シンサ)駅近くのロッテシネマ・ブロードウェイで行われる。 またパレードは28日に予定されている。

イ・ジェフン、チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/695313.html 韓国語原文入力:2015-06-10 18:56
訳J.S(1161字)

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