ソウル地方警察庁は31日、セウォル号惨事1周年追慕集会中に車壁を作った警察と対立し、太極旗(韓国国旗)が描かれた紙を燃やした容疑(国旗冒涜)などで、キム氏(24)の逮捕状を請求した。
キム氏は4月18日、ソウル・光化門広場周辺で開かれたセウォル号追慕集会中、警察が主要道路の大部分を警察バスによる車壁で封じ込め、車壁前で太極旗が描かれた紙を燃やした疑いをもたれている。警察は、マスコミがその場面を撮った写真を報道し、政界で厳罰を求められるとすぐ、約40日間キム氏の行跡を追跡した末、5月29日に京畿道・安養の公園で彼を逮捕した。
キム氏は警察の取り調べに対し「国家を侮辱する目的はなかった。警察の不当な公権力行使に対する鬱憤で偶発的に火をつけた」と答えたという。キム氏を弁護するチョン・ミニョン弁護士は「警察の過度な鎮圧に抗議する意思表示で太極旗を焼いただけで、他の目的はなかったと言っている」と伝えた。
警察は逮捕状を請求し、国旗冒涜の他に一般交通妨害と解散命令拒否、公用物(警察バス)損壊容疑も適用した。ソウル警察庁のキム・クンマン捜査2係長は「国旗を燃やした目的に対してはまだ捜査中だ。キム氏が特定団体に所属しているかは確認されなかった」とした。
刑法の国旗冒涜罪(第105条)を適用するには「大韓民国を冒涜する目的」が立証されなければならない。民主社会のための弁護士会のパク・ジュミン弁護士は「政府の公権力行使に対する批判と国家に対する侮辱は分離させなければならない」と語った。
韓国語原文入力:2015-05-31 20:01