韓米日3国の6カ国協議首席代表が27日、ソウルに集まり対北朝鮮制裁および圧迫を一層強化する方案を協議した。
ファン・ジュングク韓国外交部朝鮮半島平和交渉本部長とソン・キム米国務部対北朝鮮政策特別代表、伊原純一・日本外務省アジアオセアニア局長はこの日、ソウル市内のホテルで会い、最近行われた潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射試験と高位級幹部粛清説など、北朝鮮の情勢変化と北朝鮮核対応方案を議論した。 この日の協議後、ファン本部長は「3国は北朝鮮の核能力高度化の深刻性に関して認識を共にした」と述べた。伊原局長は「緊急性に対する認識を共有し、どのように対応するかについて深みのある議論をした」と説明した。
韓米日3国は北朝鮮に対して対話よりは圧迫に重きを置くことになる見通しだ。ソン・キム特別代表は今年前半期に米国がニューヨーク・チャンネルを通じて対話提案を伝えたが北朝鮮が呼応しなかったという点を強調し、「北朝鮮が圧迫強化以外にいかなる選択権も与えなかった」と述べた。 ファン本部長も「北朝鮮に対する実効的圧迫を一層強化していかなければならない。具体的手段について議論している」と述べた。
3国は弾道ミサイルや人権など国際的に問題視されている北朝鮮関連争点を中心に圧迫強度を高めようとするものと見られる。 国連安保理制裁委員会は28日、北朝鮮のSLBM発射試験に対する対応方案を議論することになる。 最近、韓米日はこの試験が弾道ミサイル技術を利用したすべての発射体発射を禁止した安保理決議案に違反したという内容の書簡を国連に提出した。 ファン本部長はこの日「北朝鮮が最近公開的に衛星発射について言及した」として、北朝鮮の追加長距離ロケット発射に対する憂慮も示した。
昨年末、国連安保理議題上程などに関して北朝鮮が鋭敏に反応している北朝鮮人権問題も、韓米日が注目している圧迫手段だ。 ファン本部長は「今回の協議で我々は北朝鮮の人権改善のための国際社会モメンタムを維持するために多角的方案を議論した」と述べた。
しかし、対北朝鮮制裁が実効性をおさめていないという観測が出ている状況で、韓米首席代表は北京に28日行き、中国の首席代表である武大偉・朝鮮半島事務特別代表に会い、対北朝鮮制裁に対するより積極的な参加を説得する予定だ。 28日はソン・キム代表、29日はファン本部長がそれぞれ武代表に会い二者協議を行う予定で、ソン・キム代表とファン本部長も北京で別に会う計画と知らされた。