水原(スウォン)女子大が“学校の不正根絶”を要求して罷免した同大学の教授協議会会長など解職教授2人に対し教育部が罷免処分の取り消し決定を下すと、復職させると同時に“就職カフェ”に人事発令を出した。 該当教授協議会長は「アルバイト学生が行ってきた業務を行えという言葉で侮辱された」と話した。
22日、京畿道華城市の水原女子大ヘランキャンパス2階にある“ジョブカフェ”に入ると「ジョブカフェドリーミー」という名札の後ろで、同大学の教授協議会長と税務ビジネス科学科長を務めたイ・ソンジュ教授(52)が勤務中だった。 ドリーミーは勤労奨学金を受けながらアルバイトをする学生たちを称する言葉で、ジョブカフェの什器管理や清掃をする。 カフェでインターネットを利用した学生たちは「学生ドリーミーの席になぜ教授たちが座っているのか分からない」といぶかしく思っていた。
イ教授がここに出勤したのは20日からだった。 学校の不正疑惑が続き、監査に乗り出した教育部は2012年11月に不正が明らかになった同大学のイ学長の解任を学校法人側に要求した。 2012年12月30日、イ教授は1カ月の異議申請期間が過ぎた後に「学長の職務効力が喪失した」として全員向けEメールでこれを公示し虚偽事実を流布したとして2月初めに罷免された。
教員請願審査委員会は6日、「学校側が異議申請中と明らかにした点に照らして、イ教授の行為が業務を妨害したなどの懲戒理由として見られるが、(イ教授の行為が)“学校の不正根絶および透明経営”という公益を目的としたもので不正の程度が激しくないので罷免は懲戒裁量権を逸脱・乱用したもので違法だ」と決めた。
学校側はイ教授を水原女子大本校から車で15分離れた華城市にあるヘランキャンパスのジョブカフェに、また別の教授1人は本校の就職支援センターに発令した。 勤務地を離脱する時は必ず事前に報告し、毎日午後5時30分に業務日誌を作成し部署長決裁を受けてから退勤するよう指示した。 就職支援センターに発令が出た教授は辞表を出した。
イ・ソンジュ教授は「就職支援は教授の時にも常にしていたが、今回専門担当発令が出た。 ところがアルバイト学生たちが座る“ドリーミー”の席で勤めろというのは教授に対し酷すぎると抗議もしたが効果がなかった。 本当に苦々しい」と話した。
これについて水原女子大関係者は「イ教授が復職後に講義がないので、学生就職支援および相談をするようにしたまでだ。 イ教授にはジョブカフェ内部に机がたくさんあるのでそこで勤務をするように言った」と話した。
水原女子大は学長が不正で拘束されるなど学内不正が相次ぎ、教職員に続き2012年1月には80人余の専任教授のうち54人が参加して教授協議会を設けたが、今年1月“学校側の圧力”を理由に自主解散した。