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国政刷新の代わりに 掌握 ‘手綱’…公安統治 強化憂慮

原文入力:2009-06-21午後08:06:34
人選背景と改閣展望
チョン・ソングァン候補者,龍山惨事・PD手帳捜査指揮
権力機関長 ‘ビッグ4’ すべて強硬・忠誠派で揃える
内閣・大統領府 改編は来月中旬越す可能性

ファン・ジュンボム記者,ソク・ジンファン記者,チェ・ウソン記者

←新任検察総長に内定したチョン・ソングァン ソウル地検長(後列右側)が去る5日、ソウル,瑞草区の大検察庁で開かれたイム・チェジン総長退任式が終わった後に離任するイム総長を見送っている。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

大統領府が21日発表した検察総長,国税庁長内定人事は ‘公安通’(チョン・ソングァン検察総長)前進配置とイ・ミョンバク大統領の側近(ペク・ヨンホ国税庁長)起用を通じた国政掌握強化と特徴づけることができる。
この日発表された二人の人事はこの間、報道機関と政界であまり議論されなかった人物という点で与党内部でも‘意外’ と受けとめる雰囲気だ。

イ・ドングァン大統領府報道官はブリーフィングで二人の機関長人選背景について「組織一新と外部人起用に最も大きな主眼点を置いた”と説明した。チョン検察総長候補者の場合、司法試験22期出身を年功序列破壊して抜てきすることにより検察内部の果敢な世代交代がなされることになったとのいうことが大統領府の説明だ。またペク国税庁長候補者に対してイ スポークスマンは「(イ・ジュソン,チョン・グンピョ,ハン・サンリュル)等、前任3代の庁長が内部出身だったが皆不名誉退陣した点を考慮した」と話した。‘外部の人’ を起用することによって国税庁改革に刀を突きつけるということだ。

大統領府はチョン候補者とペク候補者ともに忠南出身の点と関連して「地域配分は考慮事項ではなかった」としつつも「忠清圏出身が検察総長に起用されるのは異例的」として、それなりの意味を付与した。

だが組織刷新や地域和合などの包装を解いてみれば今回の人事はイ大統領の国政掌握力を高める人事と解釈することができる。

チョン候補者の場合、検察の中でも代表的公安通に挙げられる人物だ。チョン候補者はイ大統領の側近であるチョン・シニル セジュンナモ会長と ‘襄陽千氏’宗親会で各々副会長,会長を引き受けた側近として知らされた。今年初めソウル地検長に任命された後、龍山惨事や最近の<文化放送> ‘PD手帳’捜査など公安政局を主導した。検察関係者は「龍山惨事とPD手帳処理で良い点数を取ったようだ」と話した。7月頃と予想される改閣でキム・ギョンハン法務長官(慶北,安東出身)が留任になる場合、‘法と原則’ を前面に出したイ大統領の公安統治式法治がより一層強化されるという憂慮が起きている。

ペク候補者の抜てきは代表的な ‘大統領側近人事’ と規定することができる。彼はイ大統領のソウル市長時期に市政開発研究院長を引き受け、大統領選挙キャンプでも政策補佐をした。長官級の公正取引委員長から次官級の国税庁長に一段階 ‘降格’ したことについて、大統領府は「イ大統領の実用的人事の事例」と自評したが、改めてみれば降格させてまで側近を要職に配置したと見ることができる。ペク候補者は租税行政とは距離が遠い経済学者出身だ。

今回の人事でいわゆる ‘ビッグ4’ と呼ばれる権力機関長が外形上TK(大邱・慶北)2人,忠清2人の形ができた。しかしウォン・セフン(慶北,永住)国家情報院長,カン・ヒラク(慶北,星州)警察庁長官と共に4大機関長がすべてイ大統領の強硬・忠誠派人士で揃えられた。イ大統領に向けられた ‘民主主義後退’,‘一方通行式国政運営’ 批判も強まる可能性が高まった。

イ・ドングァン大統領府報道官は「今回の人事は改閣とは別になされたもの」と明らかにして、今回の人事を契機に長・次官級改編が直ちに続きはしないことを表現した。大統領府は国務総理交替を含めた内閣と大統領府参謀陣改編に対する意見収斂と実務準備作業に着手した。しかし、イ大統領の ‘亀人事’ スタイルに照らして内閣・大統領府改編は早くとも7月中旬は渡すという展望が支配的だ。

ファン・ジュンボム記者jaybee@hani.co.kr

[チョン・ソングァン検察総長候補者]
公安核職務を経て…組織管理卓越

検察で代表的公安通に挙げられる。司法試験22回出身で1985年水原地検検事として任官し、最高検察庁公安1課長とソウル地検公安部長,最高検察庁公安企画官など公安部署の核心職務をあまねく経験した。部下職員らのジレンマをよく見回すなど組織管理能力に優れる。龍山惨事捜査と‘PD手帳’ 捜査などを指揮し現政権の厚い信任を得たという評価が出ている。△忠南,論山(52) △京畿高・ソウル大△大検察庁公安1課長△ソウル地検公安2部長△大検察庁公安企画官△水原地検長△ソウル中央地検長

ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr

[ペク・ヨンホ国税庁長候補者]
イ大統領政策諮問 ‘経済課外教師’

イ・ミョンバク大統領の代表的な ‘経済課外教師’ として知られる。イ大統領のソウル市長在任時期にソウル市政開発研究院長を引き受け、以後イ大統領の諮問機構である正しい政策研究院を導きイ大統領との縁を積んだ。大統領職業務引継ぎ委員会経済1分科委員を経て昨年3月からイ・ミョンバク政府の初代公正取引委員長として仕事をした。

△忠南,保寧(1956年生まれ) △南星高(全北,益山) △中央大経済学科△ニューヨーク州立大大学院経済学修・博士△ソウル市政開発研究院長△17代大統領職引継ぎ委員会経済1分科委員

チェ・ウソン記者morgen@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/361631.html 訳J.S