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こどもの日のプレゼントで東奔西走する韓国のお父さん

①アイアンマン型
水増し料金を払ってでも惜しみなく
②スパイダーマン型
卸売市場まで訪ね歩きできるだけ安く
③エックスマン型
心痛むが中国産の偽物で間に合わせ

こどもの日にパパはヒーローになる //ハンギョレ新聞社

 今年もこどもの日を控え、近頃最高の人気という「妖怪ウォッチ」や「ハローカーボット」などのおもちゃが品薄状況になった。おもちゃを求める競争に突入したパパたちも“スーパーヒーロー”にならざるを得ない。

 “アイアンマン型パパ”はお金にこだわることなく“おもちゃ戦争”を始めている。闇チケットのような水増し料金も厭わない。広告代理店を運営するイ・チャンウクさん(38)は、6歳の双子の息子のために早目に“闇取り引き”業者を通じ妖怪ウォッチのスペシャルを2セット用意しておいたと4日話した。「1セットの価格が通常の2倍の10万ウォン(約1万1000円)ほどでした。何日も苦しめられるより、高く払って買うほうがましです」

 しかし、すべてのパパが映画「アイアンマン」の主人公のようにはなれない。中小企業に通うソ・ジュンヒョクさん(39)は先週末、ソウルの東大門(トンデムン)おもちゃ卸売市場を訪ねまわった。「4月中旬からインターネットで検索していたけど、すでに品切れ状態でした。あちこち探し回って定価より30%安くハローカーボットを買えました」。映画でピザ配達をする主人公のように庶民的な“スパイダーマン型パパ”だ。

 身を粉にしておもちゃ探しをするパパもいる。大企業に通うチャン・ウンスさん(40)はメーデーの1日朝6時30分から大型マートの前の人の列に並び、ようやく妖怪ウォッチを手に入れた。休日前の暴飲でへとへとだったが、こどもたちを思うと朝寝坊できなかった。「同じ時間に私のように出てきた父親たちもかなりいました。こどものほうが偉いですからね」。何でもやり遂げる“スーパーマン型パパ”とでも言おうか。

 アイアンマンのような経済力も、スーパーマンになる時間もない父親は“エックスマン”になる。警護業者で24時間交代で勤めるキム・サンミンさん(41)は、インターネットで息子が好きなレゴ忍者GOと似た中国産の偽物忍者を買った。「本当は正規商品を買ってあげたいけど、中国産は正規の半値にもならないので、やむを得ずそれで間に合わせることにしました」

オ・スンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-04 21:25

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/689777.html 訳Y.B