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湖南KTX開通…流通・医療業界は“憂慮”

登録:2015-04-01 00:01 修正:2015-04-01 22:50
 湖南~首都圏半日生活圏に
 「首都圏に顧客流出」憂慮
 観光業界は観光客誘致に期待
 光州市 5月“アートツアー”運行を計画
昨年5月高速列車KTXの後継次世代高速列車‘海霧’(HEMU-430X)が慶南(キョンナム)昌原(チャンウォン)中央駅舎に進入するとクォン・ドヨプ国土海洋部長官(右から三番目)ら参席者が拍手している。 国土海洋部提供 //ハンギョレ新聞社

 2日、湖南高速鉄道の開通により湖南と首都圏が半日生活圏になり、医療、流通、観光業界が対策準備に追われている。

 湖南高速鉄道 忠清北道五松(オソン)~光州松汀(ソンジョン)1段階区間に高速線路が完工し、平均2時間48分かかっていたソウル龍山(ヨンサン)~光州松汀間の運行時間が平均1時間47分に1時間ほど短縮される。 また、これまで3時間23分かかっていた龍山~木浦(モクポ)間は2時間29分になり50分程度短縮される。 これに伴い、首都圏と半日生活が可能になるものと見られる。

 地域の観光業界は湖南高速鉄道の開通を歓迎している。 首都圏とのアクセシビリティ問題が解消され、首都圏の観光客誘致に役立つと見るためだ。 特に今年、光州で開館されるアジア文化殿堂プログラムが「面白い」という評判が立てば、湖南高速鉄道が南道観光の活性化に多いに役立つものと見られる。

 光州市は5月からアジア文化殿堂の開館と連係したアートツアー(南行列車)の運行に入る計画だ。 また、美味しい店の割引店舗の発掘と広報、美味しい店探訪隊の運営などにも乗り出す方針だ。 松汀駅を経由する市内および市外バスの乗り換えを強化するなど、交通・観光対策も準備した。 光州松汀駅と全羅南道西南圏8市・郡を往来する市外バスも運行される。

 だが、旅行業界では高速鉄道料金が観光活性化に障害物になることもありうると見ている。 湖南高速鉄道の料金は、龍山~光州松汀が既存の3万8600ウォンから4万6800ウォン(1円=9ウォン)に上がるうえに、平日割引などのサービスもなくなる。 ムン・チャンヒョン光州発展研究院博士は「湖南を訪問するにはかなり多くの時間をかけなければならないと考えていた心理的距離は減るだろう。 だが、松汀駅までの料金が4万6800ウォンになるため観光費に交通費が占める比率が極めて大きくなる。 コレイルが平日割引などのサービスを増やすなど、割引率を高めなければならない」と話した。

 一方、首都圏と競争しなければならない流通業と医療界は、首都圏への顧客流出にともなう“ストロー効果”を憂慮している。 特にデパート業界は売上減少を既定事実化しており、その幅がどれくらいになるかを心配している。 光州新世界百貨店のある関係者は「上位20%が売上の80~90%を占めるケースが少なくないデパート業界は、購買力を持つ顧客が離脱すると見られるが、これといった対策がなく憂慮している」と話した。

 医療界では患者が1次医療機関での診療後に首都圏に移って行く場合が少なくないと展望している。 これに伴い、全南大病院は光州100カ所、全羅南道84カ所など約200カ所の1次医療機関との協約を通じて、患者を迅速且つ親切に診療するなどの協力体系を強化している。 全南大病院は1日、全南大病院6棟の百年ホールで光州地域の100余りの病医院の院長と関係者たちが参加した中で協力病院懇談会を開催する。

チョン・デハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/684917.html 韓国語原文入力:2015/03/31 20:31
訳J.S(1416字)

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