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農・畜・水・山林組合長選挙、改革派50人余りが“意味ある当選”

登録:2015-03-13 20:37 修正:2015-03-14 06:41
 “真っ暗な選挙”のために現職優勢
 農協改革の小さな種がまかれる
第1回全国同時(農協・漁協・山林組合)組合長選挙が実施された11日午前、ソウル広津区紫陽洞の中央農協投票所で組合員が投票している。 イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 11日に行なわれた全国同時組合長選挙では、知名度が高い現職組合長らが優勢だった。 しかし、改革性向の候補者50人余りも当選し、農協改革の小さくとも大切な種がまかれた。 清州(チョンジュ)の清南(チョンナム)農協のアン・ジョンスク氏(63)をはじめ、女性候補者の一部も熾烈な競争の末に組合長に当選した。

 同日、全国の各投票所は組合員たちが投票開始前から長蛇の列を作るなど80.2%の暫定投票率を記録した。 今回の選挙は討論会や合同演説会が禁止され、現職組合長に有利に展開されるなど、制度的な不十分さと“金権選挙”が問題として指摘された。

 農協改革を推進している組合長の集まりであるチョンミョン会に所属する候補者14人のうち6人が当選し、「良い農協作り政策選挙実践全国運動本部」の農協改革誓約に参加した141の組合の候補者187人のうち51人が当選した。

 彼らは今後、個別農協の改革と同時に、全国的に連帯し農協中央会の改革と変化を圧迫する活動を展開する予定だ。 チョンミョン会に所属する慶尚南道巨済(コジェ)の新県(シンヒョン)農協のチ・ヨンベ当選者(59)は 「『予算決算を分かりやすく公開』することと『中央会の影響力からの離脱』など、組合改革10大約束、隣接農協間の3大約束、中央会改革6大約束などを、日程を決めて一つ一つ進めていく。 改革的な組合長と共に農協を変えて、農協を取り戻せるようにする」と誓った。

 全羅南道和順(ファスン)の綾州(ヌンジュ)農協のノ・ジョンジン当選者(51)は「組合の中に教育委員会を設置して、農閑期に農民学校、農業学校を開く。 組合員1988人に約束した通り、全ての情報と資料を公開して透明に運営する」と語った。

 今回の選挙は農協・畜協1115カ所、水協82カ所、山林組合129カ所で同時に行なわれ、組合の改革を望む組合員の声を一つにまとめる効果を上げた。 また、改革性向の組合長50人余りが登場して、農協改革を単位組合から中央会まで広範に実施する基盤も作られた。 農協改革の方向と内容など様々な論議が持ち上がると見られる。

 パク・チンド地域財団理事長(62)は「農協改革が全国的に公開的に行なわれるということは以前には一度もなかった。 今回の選挙がこのような議論の口火を切った。混濁した選挙だったというが、個別的に行われていた以前よりはよくなった。 討論・演説会を開くなど選挙法を改正すれば、次の選挙は変わるだろう」と話した。 農協・畜協、水協、山林組合など全国で計1326人の組合長を同時に選ぶ今回の選挙では、3508人が登録し、平均2.6倍の競争率を記録した。

アン・グァンオク記者、全国総合 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/681901.html 韓国語原文入力:2015/03/12 00:36
訳A.K(1421字)