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捜査と関係ない市民の証拠収集を続ける韓国警察

登録:2015-02-05 01:46 修正:2015-02-05 08:16
人権団体、警察が撮影した写真公開
4日午前、ソウル中区民主労総で人権団体連席会議の公権力監視対応チームの主催で開かれた「警察の違法な証拠収集を糾弾する記者会見」を終えた参加者が警察が双龍自動車解雇者復職のための五体投地行進団を不法に証拠収取した写真などを見ている。シン・ソヨン記者 //ハンギョレ新聞社

警察、活動規則を無視して廃棄せず
合法集会にもかかわらず、特定の人狙い
恣意的な証拠収集に対する批判むしろ拡大
法学者「厳格な要件・手続用意すべき」

 セウォル号追悼集会の真っ最中だった昨年5月17日の夜10時25分。ソウル安国(アングク)駅近くの歩道で集会に出席したか、またはこれを見物した市民数十人が警察のキヤノンのカメラに”証拠収集”された。不法行為を行っていない市民まで事実上「不法に証拠収集」したこの写真は、今年まで8カ月間も警察カメラのメモリチップにそのまま保存されていた。 「捜査に必要ない場合は直ちに廃棄しなければならない」という「警察庁証拠収集活動規則」は簡単に無視された。

 警察の無分別な証拠収集活動が憲法が保障する集会とデモの自由を侵害するという批判が何年も続いているが、警察の言葉とは異なり、恣意的な証拠取集活動は全く改善されていないことが確認された。

 人権団体連席会議は4日、ソウル中区民主労総教育院で記者会見を開き、先月7日、ソウル九老(クロ)警察署の情報課職員が記者を詐称して撮影した数十枚の写真を公開した。当時双龍自動車解雇者の復職などを要求して「五体投地」行進を行っていたデモ参加者が現場で警察から押収したカメラのメモリチップには、「恣意的で不法な証拠収集」の跡がはっきりと残されていた。

 メモリチップには昨年8月にソウル九老で開かれたセウォル号に関連する1人デモなどに参加した市民と大学生を撮った写真が5カ月間分も残っている。道路の向こう側から望遠レンズを使用して撮った写真には、ただプラカードを持って歩道に立っていただけの人々の顔が鮮明に映されていた。メモリチップに記録された時間を見ると、このような証拠収集はなんと7時間にわたって行われた。問題になった先月7日の双龍自動車車五体投地行進デモの過程で、警察はクォン・ヨングク弁護士の五体投地を連続写真で取った。これに先立ち、検察は昨年10月、クォン弁護士が双龍自動車の集会に参加し警察の公務執行を妨害したと起訴した状態であった。警察がクォン弁護士を特定し、意図的に証拠収集した可能性が提起されている。当時証拠収集活動を行った警察は記者と身分を偽っていた。

 証拠収集に使われた装備の管理も杜撰だった。捜査に証拠として活用される証拠収集用のカメラだったが、このカメラのメモリチップには警察の個人写真なども入っていた。

 このような状況にもかかわらず、警察は、個人のスマートフォンを利用した証拠収集や捜査業務を任せてはいけない義警にも証拠収集権限を与える方向に証拠取集活動規則を改定した。イ・ホジュン西江法学専門大学院教授は「証拠収集に厳格な要件と手続き的な透明性を確保するための制度的な装置を用意する必要がある」と指摘した。

 こうした写真を撮影した九老区警察署の情報課は「当時、証拠収集で一部不適切な点があったかもしれない」としながらも、「特定の人を狙った証拠収集は全く事実ではない。また、合法集会であっても、いつでも不法行為が行われる可能性がある」とし証拠収集行為の正当性を主張した。

オス・ンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.04 21:32

https://www.hani.co.kr/arti/society/rights/676942.html  訳H.J

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