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イ・ビョンホン氏恐喝でモデルらに実刑判決

登録:2015-01-16 09:07 修正:2015-01-16 13:59

犯行の口実を与えたのはイ・ビョンホン氏本人
「妻帯者が若い女性に性的な冗談で関心をひく」

俳優のイ・ビョンホン氏が昨年11月24日午後、ソウル瑞草洞のソウル中央地裁に“50億脅迫事件”の2次公判証人身分で出席している。ソウル/連合ニュース

 映画俳優のイ・ビョンホン氏(45)を脅迫し50億ウォン(約5億5000万円)を要求した容疑(暴力行為処罰法の共同恐喝)で拘束起訴されたモデルのイ氏(25)とガールグループメンバーのキム氏(21)に実刑が宣告された。ソウル中央地裁刑事9単独チョン・ウンギョン部長判事は15日、イ氏に懲役1年2カ月、キム氏に懲役1年を宣告した。

 裁判所は「イ・ビョンホン氏に別れを告げられ精神的衝撃から生じた復讐心による偶発的な犯行というより、経済的困窮など金銭的原因による計画的な犯行だった」と明らかにした。さらに「イ氏は捜査と裁判過程で一貫して恋人だったと主張してイ・ビョンホン氏の名誉を傷つけ、これにより被害者が社会的非難など相当な被害を受けたと見られる」と実刑宣告の理由を明らかにした。裁判所は二人がやりとりした携帯メールのメッセージなどから恋愛関係があったとは言い難いと判断した。

 イ氏とキム氏は昨年7月、イ氏宅でイ・ビョンホン氏と酒を飲み性的な冗談を言う様子を動画で隠し撮り、翌月にインターネットに載せると脅迫し50億ウォンを脅し取ろうとした疑いで起訴された。イ氏は「一人で住める家に移りたい」と経済的支援を要求したが、イ・ビョンホン氏に「もう会うのをやめよう」と言われキム氏とともに犯行を計画したことが明らかになった。二人はイ・ビョンホンさんをイ氏宅に呼び抱擁する場面を演出し、スマートフォンで密かに撮影しようとすることもあった。

 裁判所は判決文でイ・ビョンホン氏は被害者だが犯行の口実を提供したと指摘した。裁判所は「イ・ビョンホン氏は単純な冗談話をやりとりしただけで異性として関心を示したわけではないと主張するが、イ氏に送ったカカオトークのメッセージの内容や回数を考えれば、相手側の立場としては異性的関心を示したものと受け取られる」とした。

 また「イ・ビョンホン氏の胸の内まで確認することはできないが、イ氏宅で遊ぶ過程で身体を接触させ性的な関係を望むメッセージも送っている」とした。一方、イ氏は「イ・ビョンホン氏に会おうと言われ、家族行事などを理由に何回も避けて自分が望む時間に会っているし、性関係の要求を最後まで拒否した」と裁判所は説明した。さらに「(イ・ビョンホン氏は)有名人で妻帯者でありながら年齢が離れたイ氏と一緒に過度な性的冗談を言って異性としての関心を示すなど、犯行の口実を提供した」と明らかにした。

キム・ソンシク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.01.15 21:36

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/673755.html 訳Y.B

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