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広がる時局宣言, 進歩-保守の壁越えて

原文入力:2009-06-07午後10:19:51
民主主義後退 危機感…政権攻撃より国政変化が焦点

パク・スジン記者,キム・ミンギョン記者

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‘教授時局宣言’ が全国に広がり、知識人社会の強烈な危機感が具体的な姿を表わしている。今回の時局宣言は主に ‘国政運営基調の変化’ を要求しており、進歩・保守という指向の区分まで跳び越える様相が随所で観察される。

ソウル大・中央大教授たちが去る3日に始めた時局宣言は、7日西江大,東亜大につながった。この日、西江大教授45人は「一方的に国政を運営してきたイ・ミョンバク政権は国民と疎通し和合する政治に出て行かなければならない」という内容の時局宣言文を出した。東亜大教授56人もこの日時局宣言の隊列に参加した。この日まで全国12ヶ大学教授850人余りが時局宣言に参加し、来る11日までに全国20ヶ余りの大学が追加でさらに参加する。(表参照)

教授時局宣言文の具体的内容を見れば、“国民と対話しなさい”という内容が骨組みを形成している。チェ・カプス ソウル大教授(西洋史)は「現政権が手続き的正当性を持っているため政権退陣という無理な要求をするものではない」として「少なくとも国民と対話しろとの基本的な話をしているだけに政権はより一層耳を傾けなければならない」と話した。ノ・ジンチョル慶北大教授(社会学)も「検察捜査責任者問責,言論弾圧中断など具体的要求事項も政府の姿勢変化のために必要な最小限の措置として設定したもの」と話した。

一部の時局宣言では ‘民主主義後退’ を憂慮する動きが進歩・保守という理念的指向や専攻系列を跳び越えていることを見せてくれる。パク・ギョン牧園大教授(経済学)は「大田・忠南地域で時局宣言文に署名した教授たちを見れば、保守・進歩を理念的に区分できない」として「理工系列,神学系列など多様な専門の教授たちが一つの声を出している」と話した。8日30人余りの教授が時局宣言に参加する成均館大のパク・スンヒ教授(社会福祉)は「この間、成均館大は効率性・成長などを重視する学内の雰囲気で政治的発言をしなかった教授たちが多かった」として「新自由主義的効率性を重要と思う方々も宣言に参加した」と話した。

多くの時局宣言文が ‘経済的民主主義’ を要求している点も眼につく。龍山惨事,特殊雇用職労働者の死などで ‘民衆生存権が脅威を受けている’ という点を挙げて現政権にこういう疎外階層の境遇を見直せと促したのだ。

教授たちが始めた時局宣言は、市民・社会団体や宗教界,大学生側に急激に広がっている。韓国仏教宗教団体協議会仏教人権委員会(委員長 ジングァン僧侶)は9日、ソウル,曹渓寺で仏教指導者108人が集まり ‘仏教108時局宣言’ を発表する。釜山地域ではキリスト教・仏教・円仏教・天主教など4ヶ宗教界が連合して ‘現時局を憂慮する釜山地域宗教人’ という名前で9日に時局声明書を発表する。これらは現時局に憂慮を表明し△政府が対話と和合に出て△6・15共同宣言などを遵守することなどを促す予定だ。全北地域市民・社会団体で構成された ‘6・10 6月抗争民主回復汎道民大会推進委員会’ は8日 ‘6月抗争精神継承と民主回復を望む全北道民時局宣言’ を出す。

パク・スジン,キム・ミンギョン記者,全国総合jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/359105.html 訳J.S