ネイバー「BCC方式」で捜査機関へリアルタイム電送
ダウムカカオは「フォワーディング方式」
盗聴令状拒否問題がサイバー査察強化の口実に
ダウムカカオは立場を明確にすべき
ダウムカカオと検察が同社の「ハンメール(hanmail)」利用者に対する盗聴令状の協力拒否をめぐり問題となるなか、ダウムカカオとネイバーのEメールに対する情報・捜査機関の盗聴がどう行われるかが分かった。情報・捜査機関によるEメール盗聴方法が具体的に明らかになるのはこれが初めてで、ダウムカカオが情報・捜査機関のEメール盗聴令状執行協力の要請を拒否した理由も垣間見れる。
14日、複数のポータル業界関係者の話によると、ネイバーはEメールのサーバーで盗聴対象者のEメールをコピーして情報・捜査機関に渡す方式で、Eメール盗聴令状執行に協力している。盗聴対象者が送るEメールは発信サーバー、受けるEメールは受信サーバーを通る過程で自動で送・受信者に知られずコピーされ、盗聴を執行する情報・捜査機関に送られる。受信者の受けた受信箱に到着する前にコピーされて送られるという点でリアルタイム盗聴の形になると該当業者側は説明する。
業界関係者はこれを宛先を受信者に表示させない「BCC」方式と説明する。Eメールを送る際に受信者に知られず他の人に送るBCC機能と同じだというのだ。一方でネイバーは「フォワーディング方式」だと主張する。この業者関係者は「BCC方式はこっそりと何かをしている感じを与える。途中でコピーして送るのもフォワーディング方式という」と説明した。これに対しダウムカカオは、先月「カカオトーク査察」問題がもちあがりイ・ソクウ共同代表がカカオトーク利用者に対する盗聴令状執行協力の拒絶方針を宣言する前まで、ハンメールに対しフォワーディング方式で盗聴に協力してきた。
盗聴対象者が送受信したEメールを盗聴執行機関に渡す。ダウムカカオはこのことを検察のEメール盗聴令状執行協力要請を拒否する根拠としているものと分かった。カカオトークと同様にEメールも、盗聴令状対象ではなく押収捜索令状の対象だと考えているのだ。 業界関係者は「ダウムカカオがフォワーディング方式で今後も情報・捜査機関の盗聴令状執行協力要請に応じる場合、リアルタイム盗聴ではないという理由で、カカオトークの盗聴令状執行協力要請を拒否する論理を自ら覆すことになる」と話した。
検察は12日にダウムカカオが10月以降Eメール盗聴協力要請を拒否していると明らかにし、対応策を用意する意向を示した。検察は関連法を整備して事業者の盗聴協力義務を強化し、盗聴装備の開発に直接乗り出そうとしている。ダウムカカオは検察発表に対し14日にも「会社の方針で何も確認することはできない」という言葉だけを繰り返している。
進歩ネットワークセンター活動家のチャン・ヨギョン氏は「情報・捜査機関がダウムカカオの盗聴令状協力拒否という事態をサイバー検閲を強化する機会にするためのフレーム作りをしている疑いがある。ダウムカカオ側はなぜ情報・捜査機関の盗聴令状執行協力要請を拒否するのか明らかにする必要がある」と指摘した。
韓国語原文入力:2014.11.14 21:03