1971年からクリスマスに十字架をかかげて点灯式
高さ18メートルの“対北朝鮮心理戦”の象徴
韓国海兵隊が先週撤去…金浦市は平和公園造成計画
16日、京畿道金浦(キンポ)の愛妓峰(エギボン)展望台に設置された鉄塔が43年ぶりに撤去された。愛妓峰鉄塔は対北朝鮮心理戦の象徴であり、永らく南北間の葛藤の原因になってきた。
海兵隊関係者は22日、「15~16日の2日間に高さ18メートルの愛妓峰鉄塔の撤去作業を進めた」として「地盤が弱いうえ鉄骨が古くなって倒れる危険があり撤去した」と話した。1971年に京畿道金浦の霞城(ハソン)面にある愛妓峰(海抜165メートル)展望台に建てた鉄塔は、毎年クリスマスを控えて十字架を付けて点灯式を行ってきた。北朝鮮とわずか3キロしか離れておらず、点灯すれば開城(ケソン)地域からも見える。北朝鮮はこの灯り塔が対北朝鮮宣伝施設であるとして撤去を主張し、2010年には砲撃すると威嚇したこともある。
軍関係者は「鉄骨老朽化の他にも金浦市が愛妓峰に新たに平和公園を作ることにした」として「鉄塔など既存施設を撤去して2016年頃に新しい安保見学施設を開館する予定」と話した。この関係者は「南北関係とは関係がなく海兵隊次元で決めた」と付け加えた。
しかし、南北間で第2回南北高位級接触が議論される時点に撤去がなされ、政府が南北関係改善の意志を見せたのではないかという解釈も出てきている。政策研究所のある関係者は、「愛妓峰は軍当局だけでなく国家情報院も関与する対北朝鮮宣伝施設」であるとし、「鉄塔撤去は単純な施設撤去以上の意味が込められていると思える」と話した。愛妓峰鉄塔は昨年12月頃に安全等級でD等級だったが、軍はそれから10か月過ぎた先週に電撃的に撤去した。
韓国語原文入力:2014.10.22 22:22 訳Y.B(806字)