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村山元首相「安倍首相は韓日首脳会談で答えなければならない」

登録:2014-10-09 23:51 修正:2014-10-10 00:11
韓国で名誉博士学位を受け記者会見
村山富市元首相が9日午後、ソウル上道洞の崇実大学ベアード館大会議室で名誉政治学博士学位を受けるのに先立ち開かれた記者懇談会で発言をしている。 イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

慰安婦・靖国神社参拝など
歴史問題など 会談で協議すべき
集団的自衛権行使には同意できず

 村山富市元首相(90)は9日、ソウルの崇実(スンシル)大学で開かれた記者会見で「現在の韓日関係は良くないが、早く首脳会談が開かれることを期待する。 首脳会談で日本軍慰安婦問題、日本の首相の靖国神社参拝問題、歴史教科書問題を協議しなければならない」と明らかにした。 村山前首相はこの日、同大で名誉政治学博士学位を受けた。

 首相だった1995年8月15日、日本による朝鮮半島の植民支配と侵略を公式に謝罪した“村山談話”を発表した彼は、この日の記者会見で「安倍晋三首相は首脳会談で『もう靖国神社参拝はやめるべきだ』という韓国国民の問いに答えなければならないと考える」と話した。 彼は安倍首相が村山談話と慰安婦強制動員を認めた“河野談話”を否定していることをどう考えるかという記者らの質問に、「談話に反対する日本国民もいるだろうが、大多数の国民は二つの談話に同意していると考える。 日本はまちがいなく二つの談話を継承するだろう」と強調した。 自衛隊の集団的自衛権行使問題については「安倍政権が憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を試みているが、これは憲法を無視する行動であり全く同意できない。 反対する」と明らかにした。

 ハン・ホンス崇実大学総長は「崇実大は1938年に日本が神社参拝を強要すると廃校の道を選択し大学の門を閉めた。 日本の戦争犯罪に対して正直な謝罪をした村山元首相に名誉博士学位を授けることは、過去の日本の蛮行に対する容赦と和解の手を差しのべる意味が込められている」と話した。 村山元首相は「韓日両国の平和交流のために、さらに熱心に努力する」と名誉博士学位を受けた所感を明らかにした。

チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/659142.html 韓国語原文入力:2014/10/09 22:19
訳J.S(992字)

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