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村山元首相「談話を否定するなら首相辞退を」

登録:2014-08-22 22:16 修正:2014-08-23 07:45
「国際公約を再検証してはならない」
慰安婦問題には「被害者たちが願う解決案が必要」
村山富市元首相

 村山富市元首相(90)は22日、「(終戦50周年を迎えて日本の植民地支配と侵略に対する公式謝罪を込めて発表した)‘村山談話’は日本の国際公約なので、これを守れないなら首相職に留まることはできない」と話した。安倍晋三政権の‘歴史右傾化’の歩みに対する強い批判だ。 彼は日本軍慰安婦問題に関しては「被害者が願う解決案が必要だ」と話した。

 村山元首相はこの日午前、ソウル西大門区(ソデムング)の東北アジア歴史財団で開かれた「韓国・日本の歴史認識と日本軍慰安婦問題の解決法を問う」の討論会に参加して「村山談話と慰安婦問題」というタイトルの基調演説を行った。 彼は「村山談話は日本の公式な歴史認識であり、全世界に示した国際公約なので再検証してはならない。これを否定するなら、この世界で日本という国家が生きていくことはできない」とし、「そのため日本国の首相になった人はこれを守らなければならない。 これを守ることができない人は公職に留まることはできない」と強調した。

 旧社会党所属で1994~1996年に社会党・自民党連立政権の首相だった村山元首相は、1995年8月15日に「日本の植民地支配と侵略に対して痛切な反省の意」を明らかにしたいわゆる‘村山首相談話’を出した。これに先立って1993年には河野洋平 当時官房長官が慰安婦問題に対する強制性と日本の責任を認めた‘河野談話’を出している。 村山元首相は「河野談話も日本政府の公式な歴史認識であり、これを否定することはありえない」と主張した。

 村山元首相は韓日間の尖鋭な懸案である慰安婦問題については、「韓日首脳会談を正式に開き、慰安婦問題を解決することが必要だ」としつつも、「現在、生存している約50人の被害者のためにその方々が願っている解決とは何かを考え直して、解決案を探さなければならない」と主張した。 政府ではなく被害者が願う謝罪と補償の手続きが必要だということだ。

 この日、討論者として参加した和田春樹 東京大学名誉教授は「過去の誤った歴史を正すためには、加害国と被害国の国民と政府の協力が必要だ」と指摘した。 この日の討論会にはユン・ドクミン国立外交院長とイ・ウォンドク国民大学国際学部教授、イ・ドングァン元大統領府広報首席など国内外の専門家約20人が参加した。

チェ・ヒョンジュン記者 haojune@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/652373.html 韓国語原文入力:2014/08/22 21:55
訳J.S(1163字)

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