原文入力:2009-06-03午前01:09:14
裁判所, 6時間 令状審査の末 “検察, 犯罪疑惑 疎明不足”
ノ・ヒョンウン記者
←チョン・シニル セジュンナモ会長が検察の事前拘束令状が棄却された2日夜、ソウル,瑞草区の大検察庁を車に乗って去っている。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr
チョン・シニル令状棄却
パク・ヨンチャ前テグァン実業会長から税務調査宥和ロビー請託と共に金銭的利益を得た疑惑などで請求されたチョン・シニル セジュンナモ旅行会長の事前拘束令状が2日棄却され、検察捜査が再び打撃を受けることになった。検察は先月23日ノ・ムヒョン前大統領の逝去で世論の集中砲火を受けたのに続き、‘生きている権力’ に対して不十分な調査をしたという非難まで甘受しなければならない境遇に置かれた。
裁判所は「検察が明らかにした犯罪疑惑に対する疎明が不足している」として令状を下ろさなかった。検察は証拠隠滅の可能性があるなどの理由で拘束捜査の必要性を強調したが、裁判所は「主要犯罪事実に関し無罪の推定が崩れるほど犯行を認めるに足る資料が揃っていない」として疑惑事実自体に対して疑問を提起した。一言で捜査が不十分だということだ。裁判所はまた「拘束の目的は被疑者の自由を制限することにより捜査と審理の妨害を防ぐためのもので、単純に捜査を容易にするための制度ではない」と指摘した。
裁判所は捜査内容に対して異例の条目毎に指摘した。税務調査宥和や迅速な釈放および赦免請託の代価としてパク前会長が回収しなければならない投資金6億2300万ウォンを取り込んだという疑惑に対しては「株価が下落したからとセジュンゲームボックスやその代表理事のチョン会長が株主であるテグァン実業に投資精算金を支給しなければならないということは常識的に納得し難い」と明らかにした。大韓レスリング協会長であるチョン会長が昨年8月オリンピックが開かれた中国,北京で、レスリング協会副会長だったパク前会長から15万中国元(2500万ウォン程)を受け取ったのも“選手激励金”という主張に一理があると明らかにした。100億ウォン余りの脱税や証券取引法違反疑惑にも脱税の故意性を認めるのは容易でないなどの指摘をした。
チョン会長に対する事前拘束令状が棄却され、今回の捜査が龍頭蛇尾に終わるのではないかという観測まで出てきている。検察は盧前大統領逝去後、現政権の実力者に対する厳正な処罰で捜査の正当性を立証するという ‘覚悟’ を見せたが思い通りにはならないということだ。
当初先月23日に予定されていたチョン会長の事前拘束令状は当日盧前大統領の逝去で請求が延ばされ、先月31日に裁判所に受け取られた。この期間にチョン会長側は万全の準備をしたと見られる。彼の令状実質審査には弁護士4人が立会い通常1時間ほどかかる審査時間が6時間も必要とされ激しい攻防が展開された。チョン会長は令状実質審査を終えた後「疑惑を認めることはできない」と話した。
ノ・ヒョンウン記者goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/358278.html 訳J.S