朴槿恵大統領の私生活に関する虚偽事実をインターネットで広めた容疑(情報通信網法の名誉毀損)で起訴された40代の主婦に、懲役4か月執行猶予1年が宣告された。
ソウル中央地裁刑事17単独のイム・ジョンテク判事は1日、「朴大統領が政権の影の実力者と疑われたチョン・ユンフェ氏(59)および彼の義父である故チェ・テミン牧師と不倫関係にあった」などとする文をインターネットに載せた容疑で起訴されたタク氏(48)に懲役4か月執行猶予1年を宣告したと明らかにした。
タク氏は昨年6月にインターネットポータル「ダウム」の討論掲示板アゴラに匿名で、「朴大統領は麻薬を投薬して、チェ牧師との間に芸能人のウン・ジウォン氏を息子に持ち、チェ牧師の婿であるチョン氏との間にも息子と娘をもった」という内容の悪質な悪口を織り交ぜた文を載せた。
イム判事は「朴大統領はチェ牧師およびチョン氏と不倫関係ではなく、ウン氏は朴大統領の5親等の甥である。朴大統領が麻薬を投薬した事実もまったくない」とタク氏の文を虚偽事実と判断した。タク氏はインタビュー記事などを見て事実だと信じた内容を載せただけだと無罪を主張した。
だが、イム判事は「大統領に対する意見や批判は憲法上保障された表現の自由に照らして幅広く認められなければならない」としつつも。「タク氏が載せた大統領の私生活に対する虚偽の文は、特別な事情がないかぎり大統領の業務と無関係なことであり、社会の世論形成や公開討論に寄与することもない。 表現の自由の限界を越えた誹謗目的だった」と指摘した。
韓国語原文入力:2014.10.01 22:49