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スター選手が誕生する中国と日本に比べパク・テファン頼みの韓国水泳

登録:2014-09-27 09:55 修正:2014-09-27 11:38
パク・テファン(左)が26日、仁川アジア競技大会の水泳男子1500メートル決勝で4位で戻ってくると、1位の中国のスン・ヤンが拍手で迎えている。仁川/イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

世代交代に成功した中国と日本
ニン・ザータオと萩野公介が並んで4冠王
韓国は36年ぶりに“ノゴールド”の屈辱
若い選手の「韓国新」更新に希望

 仁川アジア競技大会の水泳スターはパク・テファン(25・仁川市庁)でも中国のスン・ヤン(23)でもなかった。日本の萩野公介(20)が二人を越えた。 彼はパク・テファンの主種目である自由型200メートルで驚くべき終盤スパートにより金メダルを勝ち取ったのをはじめ、なんと4冠王を達成してメダル7個を席巻した。萩野は2012年のロンドンオリンピックの個人メドレーで銅メダルだったし、今年8月にオーストラリアで開かれたパンパシフィックチャンピオンシップでも自由型200メートルでパク・テファンに遅れをとり2位だった。

 中国のニン・ザータオ(21)も新しく浮び上がったスターだ。彼は中国の“ポスト スン・ヤン”と語られている。ニン・ザータオが自由型50メートルと100メートル、スン・ヤンが400メートルと1500メートルで両分しているが、スン・ヤンが自分の最高記録に至らず記録が後退する一方、ニン・ザータオは2013年の東アジア大会で自由型50メートルと100メートルで1位になったのを機に急浮上した。男子平泳ぎ100メートルと200メートルを席巻したカザフスタンのパルランディン・ドミトリー(19)も今まで国際大会の出場経験がほとんどなかった知られざるスターだ。

 韓国水泳は今回の大会でパク・テファンが振るわないと、36年ぶりに“ノゴールド”の屈辱を受けた。パク・テファンの後に続く有望選手を育てられなかったためだ。 ホーム競技での隠されたスターの誕生を期待したが、25日まで出された結果は銀メダル2個と銅メダル5個で終わった。

 2006年のドーハ大会の時は高校生だったパク・テファンの登場は、水泳を人気種目にさせた。当時、パク・テファンは3冠王をはじめとして7個のメダル(金3、銀1、銅3)を得た。韓国は競泳だけで金メダル3個、銀メダル2個、銅メダル13個を奪い取った。1982年のニューデリーと1986年のソウル大会で背泳種目を2連敗した“アジアの人魚”チェ・ユンヒ以後、20年ぶりに水泳スターが誕生したのだ。2010年の広州大会の時もパク・テファンの2回連続3冠王と女子平泳ぎ200メートルのチョン・ダレが金メダルを首にかけ、単一のアジア競技大会で最多の金メダル記録を立てた。広州大会の時、韓国は金4個、銀3個、銅8個を記録し、中国、日本と共に水泳競泳部門の3大強国に浮上した。

 だが、今回の大会で韓国水泳は中国や日本との格差が一層広がり、シンガポール(金1、銀2、銅2)とカザフスタン(金2、銀2)などの追撃を許した。韓国は今回の大会で女子自由型800メートルと女子メドレーリレー400メートル、男子背泳200メートルで韓国新記録を出しているのがせめてもの救いだ。14歳のチョ・ヒョンジュ(デヒョン中学)は自由型800メートルで4位に終わったものの、8分42秒31の記録で8年停止していた韓国記録を塗り替えた。女メドレーリレー400メートル決勝ではイ・ダリン、ヤン・ジウォン、アン・セヒョン、コ・ミソの中高生が出場して4分04秒82で2013年の東アジア大会で出した従来の記録を1秒75狭め、アジア競技大会史上初めて銀メダルを首にかけた。

仁川(インチョン)/イ・チャニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.09.26 22:13

https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/657075.html 訳Y.B(1359字)

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