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2012年韓国大統領選が不正選挙だと主張した著者2人に懲役2年の実刑判決

登録:2014-09-26 20:51 修正:2014-09-27 07:50
裁判所「事実のように書き…名誉毀損」
『第18代大統領選挙不正選挙白書』

 ソウル中央地裁刑事24部(裁判長キム・ヨングァン)は26日、「一昨年12月に行われた大統領選挙で開票操作があった」という内容の本を出し、中央選挙管理委員会職員の名誉を傷つけた容疑(出版物による名誉毀損)で起訴された『第18代大統領選挙不正選挙白書』の著者ハン・ヨンス氏(60)とキム・ピルウォン氏(67)にそれぞれ懲役2年の実刑を宣告した。

 裁判所は「確実な根拠がないにもかかわらず“決定的証拠”、“総体的不正選挙”等の表現を使い、あたかも自分たちの主張が明白な事実であるかのように作成した」と明らかにした。 中央選挙管理委員会職員パク氏が開票操作を認めたという内容に対して、裁判所は「パク氏がこうした話をしたことがないのに、被告人はパク氏の行動を恣意的に解釈し、パク氏が認めたと断定的に表現するなど虚偽の事実を流布した」と説明した。

 裁判所はさらに「赤裸々で刺激的な表現により選管委の職員たちが公務員として回復不能になるように名誉が毀損された」として「被告人らは確信犯と言える。誤った信念を改める余地が見られず、再犯の危険性が大きく、このような行為は社会不安を助長して分裂させるなどの害悪を及ぼす」と判断した。

 元選管委の労組委員長であるハン氏と安全企画部の職員出身であるキム氏は昨年9月、“一昨年12月に行われた大統領選挙で開票が操作され、選管委がこれを隠している”という内容の『不正選挙白書』を出版した。 選管委職員8人は名誉が毀損されたとし、この本の販売禁止仮処分を申請し、ハン氏とキム氏を告訴した。 今年1月、裁判所は販売禁止仮処分申請を受け入れ、検察は4月初めに二人を拘束起訴した。

 また、裁判所は二人の拘束適法可否審理当時に裁判の公開を要求し、法廷のドアを壊し騒動を起こした容疑(公用物損傷など)で起訴されたチェ氏(33)には懲役1年を宣告した。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/657069.html 韓国語原文入力:2014/09/26 19:26
訳J.S(955字)

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