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[単独] “盧前大統領, 金の問題 代わりに認めようとした”

原文入力:2009-06-02午前09:04:16
ムン・ジェイン前大統領府秘書室長インタビュー
今年2月頃 チョン・サンムンに100万ドル報告受け脱力
検察中立性・被疑者人権など社会的議論 必要

パク・チャンシク記者,イ・スユン記者,ソク・ジンファン記者

←ムン・ジェイン前盧武鉉前大統領秘書室長が1日午後、釜山,蓮堤区,巨堤洞法務法人‘釜山’で<ハンギョレ>とインタビューをしている。 釜山/イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

盧武鉉前大統領の逝去と関連しムン・ジェイン前大統領府秘書室長は1日「盧前大統領が道徳的責任を痛烈に感じ法的責任を巡って争わなければならない状況を真に煩わしく思い ‘いっそ自分が全部受け取ったと認めるのが良くないか’ という考えを何度も話した」と伝えた。

ムン前室長はこの日<ハンギョレ>と行ったインタビューで「法的な責任の部分に対しては大統領や私たちは自信を持っていた」としつつも「しかし(大統領が)捜査初期とは異なり、お金の使い途などを順次知ることになり非常に苦しまれた」と打ち明けた。彼は「クォン夫人が初めに留学費用程度と話たのでそうかと思ったが、後ほど家を買うためのものであったということを知って(大統領が)一層衝撃を受けた」として「(このために)夫人も大統領のいる席に一緒にいようとせず、大統領が入ってくれば違う場所に行かれたりしていた」と話した。

ムン前室長は検察の捜査方式と関連しては「政治報復による他殺とまで主張したくはない」としつつも「色々な捜査と関連した色々な状況がその方を自ら命を捨てるように追い込んだ側面は明確にあるとして、他殺的要素はある」と指摘した。これと関連してムン前室長は「盧前大統領が100万ドルの存在を知ることになったのは明確に今年2月頃であった」として「チョン・サンムン前秘書官がクォン・ヤンスク女史に ‘パク・ヨンチャ会長がお金を渡した事実を検察で述べた’ という事実を先に伝えられ、以後盧前大統領にも報告をした」と話した。ムン前室長は当時の状況に対して「チョン前秘書官がポンハに降りてくればいつも大統領にお目にかかるのに、その日は夫人に先に会った」として「大統領はその点をちょっといぶかしく考えてお二人がいる部屋に入るとクォン女史が(ひどく驚いて)魂が抜けていた。大統領が何があったのかと尋ねると、その時初めてありのままを告げ大統領が怒ったりもしたが後ほどチョン前秘書官の表現によれば ‘大統領が疲れきった状態でほとんど話もまともにできなかった’ と言う」と説明した。

彼はまた盧前大統領が生前に「現捜査チームとしてはすでに結論を既定事実化しているので、他の結論を下すのは不可能になったのではないか」と参謀らに話したとし、合わせこみ式捜査の問題点を指摘した。彼は「今回の捜査形態を見れば検察が具体的な犯罪疑惑を先に捉えて確認する捜査をするのではなく、闇雲にはたいて犯罪になることがあったのがないのか捜し出す捜査をしたということではないか」として「このような形の捜査形態を放っておいてもかまわないのか」と批判した。

だがムン前室長は「検察捜査の問題点を言ったが、個人的には今回の事件について検察を恨んだり非難したくはない」として「この事件を契機に被疑事実の公表や召還者などを写真撮影にさらす検察の捜査方式に対する社会的議論が必ずなされなければならない」と話した。国民の知る権利と被疑者保護に対する社会的基準が確立されていないので今回の事件を契機にしかるべき基準が必要で検察も悩まなければならない時だということだ。

ムン前室長は「参加政府の時に捜査機関の不法行為をどのように防ぐかという問題ばかりに気を遣っていたら、私たちが今回感じた問題に対して神経をきちんと使えなかったことが残念」とも話した。彼はまた「結局、検察の中立性ということが再び重要な問題として登場したが、大検察庁で唯一中央捜査部だけが直接捜査権を持つのが望ましいことだったか考え直してみなければならない」と指摘した。

釜山/イ・スユン,ソク・ジンファン記者,パク・チャンシク選任記者cspcsp@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/358136.html 訳J.S