陸軍が再捜査の結果を発表
「性的いじめの証拠は見つからない」
加害大隊長を不拘束起訴
セクハラ被害による自殺の疑いが提起された女性将校シム中尉(25)が、再調査の結果、大隊長の精神的いじめなどが原因で自殺したと発表されたと陸軍が17日明らかにした。
陸軍関係者はこの日「2010年3月、江原道華川(ファチョン)の前方部隊で自ら命を絶ったシム中尉事件を再捜査した結果、当時大隊長だったイ少佐が苛酷行為をしていたことを確認し、16日に職権乱用、苛酷行為と脅迫、職務遺棄などの容疑で不拘束起訴した」と話した。
陸軍関係者は「イ少佐がシム中尉を特別管理するという名目で、平日、日課後、深夜など常に携帯メールや電話報告をさせるなど、私生活を過度に統制し業務指導を理由に大隊長室で毎日午前と午後に1~2時間ずつ個別面談を行うなどの苛酷行為をしていたことが調査された」と話した。 陸軍関係者はまた「イ少佐がシム中尉が兵士と交際した事実の報告を受けた後、性関係陳述書を作成するよう強要したという目撃者陳述も確保した」と話した。 しかしイ少佐がシム中尉を性的にいじめたという証拠は見つからなかったと付け加えた。 イ少佐はこのような容疑を全面否認しているという。
軍当局は当初、シム中尉が男友達と別れた後に喪失感などで自殺したと結論を下していた。 しかし、国民権益委員会がシム中尉の家族によるセクハラ疑惑を受け入れ調査に入ると、軍当局も6月から再捜査を行っていた。 陸軍は当初の捜査がずさんだったかどうかも調査しているという。 陸軍はまた、国防部にシム中尉に対する殉職有無再審査を要請する計画だ。