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三星 経営権 世襲, SDSが足首捉えるか

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/357874.html

原文入力:2009-05-31午後07:55:46
エバーランド-SDS事件 そっくり
グループ全体 不確実性 大きくなる公算

クァク・ジョンス記者

大法院が去る5月29日、サムソンSDS新株引受権付き社債(BW)安値発行事件を有罪趣旨で高裁に差し戻し、三星が経営権便法世襲に関して完全 ‘免罪符’ を受けることにはブレーキがかかった。エバーランドとSDSの安値発行が全てイ・ゴンヒ前三星会長とグループ構造調整本部核心役員間の緻密な事前共謀によってほとんど同じ過程を経てなされたという点から、SDS事件でイ前会長などに有罪が確定すれば息子のジェヨン氏への三星経営権世襲にも支障が避けられない展望だ。

昨年4月の三星特検捜査結果によればエバーランドとSDSの安値発行過程はほとんど ‘そっくり’ だ。グループ指令塔の構調本で二つの会社経営陣に社債発行を直接指示した。また発行価格も事実上決めてイ・ジェヨン氏兄と妹を含む引受者もあらかじめ通知した。ジェヨン氏兄と妹の社債引受資金準備も構調本がみな準備した。エバーランドの場合、イ前会長がわずか一日前に子供たちに48億ウォンの引受資金を贈与した。

この過程で核心役割は当時の構調本のイ・ハクス本部長とキム・インジュ財務チーム長が果たした。イ前会長も事前報告を受け計画を承認した。去る2007年三星秘密資金疑惑を暴露したキム・ヨンチョル前構調本法務チーム長は両事件をイ・ゴンヒ,イ・ハクス,キム・インジュなど3人の共同演出でイ・ジェヨン氏が主演,エバーランドとSDS経営陣が助演として出演したドラマに比喩することもした。

だが大法院は ‘一卵性双生児’ であるエバーランドとSDS事件に対して無罪-有罪趣旨確定という相反する結論を下した。両事件の唯一の差はエバーランドが形式上株主配分(系列会社)を経て第三者配分(イ・ジェヨン兄と妹)をしたのに対し、SDSはまさに第三者配分という一点だ。経済改革連帯のキム・サンジョ所長は「エバーランドは形式上株主配分を行ったが内容的には第三者配分なので、SDSと本質は全く同じだ」と話した。

市民社会団体らは裁判所がSDS事件を正常に判断すれば、現在の証拠だけでもイ前会長などが無罪を受けるのは難しいと見ている。イ前会長などに対する有罪が確定すれば、ジェヨン氏はエバーランド事件の無罪にもかかわらず経営権不法世襲に対する法的責任に再び縛られることになる。社会的・道徳的負担もより一層大きくなるほかはない。イ前会長とイ・ハクス前本部長などの経営一線復帰が事実上川向こうに渡り、ジェヨン氏への経営権継承も直ちに断行することが難しくなり、グループ全体の不確実性も大きくなりうる。三星高位役員も「継承はグループ内部の必要性と外部環境を総合的に考慮しなければならない」と話した。経済改革連帯はすでにイ前会長などが水面下で継続して影響力を行使し経営授業中というジェヨン氏が実際にはグループの主要意志決定に直接関与している現在の非正常的過渡体制に対して強く警告している。

クァク・ジョンス大企業専門記者jskwak@hani.co.kr

原文: 訳J.S