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セウォル号デモを念頭に新警察庁長官が強硬な集会対応方針を訓示

登録:2014-08-25 21:00 修正:2014-08-26 07:34
カン・シンミョン新任警察庁長官が25日午前、ソウル西大門区(ソデムング)の警察庁で開かれた「第19代警察庁長官就任式」を終え、講堂から出てくる警察幹部らと挨拶を交わしている。 キム・ソングァン記者 flysg2@hani.co.kr//ハンギョレ新聞社

就任式で「必要な時は警察力をあらかじめ行使」

 捜査権と起訴権が共に保障されたセウォル号特別法の制定を要求する市民と社会団体の集会・デモが連日続く中で、新しく就任したカン・シンミョン警察庁長官が強硬一辺倒の集会対応方針を明らかにした。 カン長官はソウル地方警察庁長官在任期間中にも、京郷新聞社ビルに入居している民主労総事務室への強制進入、セウォル号追慕集会参加者に対するウサギ狩り式連行で批判を浴びた。

カン・シンミョン警察庁長官

 カン長官は25日、就任式で「‘非正常の正常化’は、法と原則を正しく立て直すことから始まる。 まず遵法保護、不法予防の集会管理パラダイムを定着させていく」と話した。 カン長官は「道路占拠と基準騒音超過」を取り上げ「このような不法行為は非寛容原則を一貫して適用して厳しく処断し、必ず処罰を受けるという認識を確実にする」と強調した。 また「不法行為に変質する可能性が顕著な場合には、事前に警察力を行使する」とし、これを通じて「ポリスライン遵守文化を定着させ、一般国民の通行権を最大限に保障する」と話した。

 セウォル号関連集会・デモの場合、多くの市民が参加するので歩道行進が不可能なケースがしばしば発生している。 意図的な道路占拠ではないのに、このような状況まで予想して厳しく処断するというカン長官の方針に対して、過度な公権力行使だという批判が出ている。

公益人権弁護士会「希望を作る法」のソ・ソニョン弁護士は、「不法行為が起きる前にその可能性を警察が恣意的に判断して鎮圧するというのは、危険なだけでなく違憲の素地さえある」と話した。 「参与連帯」で活動しているキム・ソンジン弁護士も、「セウォル号局面に関連した集会やデモが行われている状況で、集会・結社・表現の自由という憲法的価値より集会・デモの鎮圧を優先する発想に見える」と話した。

ソン・ホギュン記者 uknow@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/652700.html 韓国語原文入力:2014/08/25 20:44
訳J.S(1066字)

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