過去4年間に誤射事故 21件 発生…致命傷の危険も
情報公開の要求に「ない」との回答
15日夜、京畿道(キョンギド)安山市(アンサンシ)檀園区(ダンウォンク)の路上で性暴行の疑いで申告された外国人男性が警察官に向かって凶器を振り回した。 凶器で刺された警察官は、この男性に向けてテイザーガン(拳銃型電気衝撃器)を発射し‘無力化’させた。
瞬間的に5万ボルトの高圧電流が流れるように設計されたテイザーガンは、射程距離が6~7mだ。犯罪被疑者を捕らえるのに効果的だが、実弾を使う拳銃と同様に誤射事故の危険を抱えている。 昨年4月、誤射で30代の女性が失明する事故が起きた後、韓国警察はテイザーガンの管理・監督を強化した。 だが、誤射事故は依然として減っていないことが分かった。
先月8日、安山のある地区隊でテイザーガンの誤射事故が起きた。 交代時間にテイザーガンの正常作動を確認する過程で弾丸にあたる電極を格納しているカートリッジを除去しなかったせいだ。 この状態で引き金を引いたために、電極針が発射された。 床に向けて発射されたので不幸中の幸いだったが、事故につながるところだった。 該当警察署側は「テイザーガンは毎日電気が正常に流れるかを確認しなければならないが、引き継ぎの過程でいいかげんに行った点があった」と話した。
2011年1月から最近までに警察庁に報告されたテイザーガンの誤射事故は計21件だ。 それでも警察は、『ハンギョレ』が関連資料の情報公開を請求すると「今年の報告内容と処理結果はない」と通知してきた。 ‘警察装備の使用基準などに関する規定’によれば、警察装備を使う場合には現場責任者や使用者が使用報告書を作成し、上級監督者に報告しなければならない。 武器使用報告を受けた監督者は、直ちに指揮系統を通じて警察庁長官に報告することになっている。 誤射事故も同じだ。
警察庁は「資料提出期間が迫っていて、そこまで把握できなかった。 その後に21件を逐一確認したところ、全て点検中の単純ミスによるものであり、職務と連結された事故はなかった」と釈明した。
ソ・ヨンジ記者 yj@hani.co.kr