統一部「19日開催が困難なら望む日程を」と再度促す
北朝鮮は拒絶意思さえ明らかにせず
29日まで続く韓米軍事演習後に望み
韓国政府が19日に開催を提案した第2回南北高位級接触に対し北朝鮮が18日までなんの反応も示さず、一週間漂流したまま19日の接触は実現されなくなった。しかし、南北は共に高位級接触の必要性を認識しており、韓米連合軍事訓練の「ウルチ・フリーダム・ガーディアン(UFG)」の演習が終わるなどの要件が整えば実現する可能性がありそうだ。
政府は18日、統一部スポークスマン名義の声明を通じ、「北朝鮮にとり8月19日の会談の開催は難しいなら、望む日程を提案してもらいたい」と要求した。11日の韓国の第2回高位級接触の提案に北朝鮮がこの日まで答えなかったため、再び開催を促したのだ。
キム・ウィド統一部スポークスマンは「北朝鮮が責任ある姿勢を見せるなら、南北関係改善のためのいかなる懸案も議論できる」としたうえ、「北朝鮮は5・24措置を最初に解除しなくてはならないと主張するが、まず対話のテーブルについて南北間で協議をするのが順序」と語った。議題に制限を設けないという点をあえて強調したのは、北朝鮮を会談の場に呼び出すための努力と受け止められる。
北朝鮮は南側の提案に答えることはなかったが、拒絶の意思も明らかにしないでいる。前日、キム・ヤンゴン労働党統一戦線部長兼対南書記は開城工団でパク・チウォン新政治民主連合議員などに会い、「なぜ韓米軍事訓練をする日によりによって第2回高位級接触を提案するのか」と語っていた。高位級接触がウルチ・フリーダム・ガーディアンの演習期間(8月18~29日)と重なる点を問題にしたのだが、高位級接触そのものに対する拒否意思を明らかにしたわけではない。
むしろ、南北関係の核心的な人物であるキム書記が金大中元大統領死去5周期を利用し、開城まで来て自分たちの意思を明らかにして南側の流れをつかもうとしたのも、北朝鮮の南北関係に対する積極さが見てとれる。
パク・チウォン議員は18日にラジオ番組に主演し、「ウルチ演習期間が終わる頃に(高位級接触と関連して)肯定的信号がくるかもしれない」と展望した。ソウル大学統一平和研究院のチャン・ヨンシク専任研究員は、「韓米軍事訓練が始まっている状況で北朝鮮が韓国の高位級接触の提案を受け入れるのは容易ではない。余裕を持ち少し待つ必要がある」と語った。ウルチ・フリーダム・ガーディアンは例年通りの指揮系統の訓練で29日まで行われる。
一方、統一部はこの日午後、南北高位級接触の常設化と政治・軍事的信頼構築推進などの内容を盛り込んだ「第2回南北関係発展2014施行計画」を国会に報告した。経済協力部分では対北投資許容を検討し、開城~平壌高速道路や開城~新義州鉄道改補修事業を推進するなどの具体的な計画が出されたが、‘要件が整った時’という但し書きがついた。ある政府当局者は、「開城~平壌事業は2007年の『10・4宣言』にも盛り込まれた内容であり、5・24措置が解除された後に考慮されうる事業」だと語った。
チェ・ヒョンジュン記者 haojune@hani.co.kr
韓国語原文入力:2014.08.18 20:53