原文入力:2009-05-25午後11:36:52
[憲法訴訟公開弁論]
国防部 “金持ちの家の息子が高級乗用車持ってくるなら制限”
ノ・ヒョンウン記者
←‘不穏書籍’ 憲法訴訟 事件争点
恣意的基準によりベストセラーなどを ‘不穏書籍’ に指定して、これに対して憲法訴訟を提起した軍法務官たちを懲戒し論議をかもした国防部が、憲法裁判所公開弁論でもゴリ押し論理を展開し難詰を買った。
憲法裁判所全員裁判部は25日、国防部が昨年7月<悪いサマリア人たち> <大韓民国史> <私たちの神様>等、市販中の書籍23種を ‘不穏図書’ に指定し営内搬入を禁止したことに対して、当時軍法務官だったチョン・某 前中尉など5人が請求した憲法訴訟事件の公開弁論を開いた。
請求人側のチェ・カンウク弁護士は「国軍が命をかけて守ろうとする価値は憲法が定める自由民主的基本秩序」として「法律と憲法で決められていない ‘不穏書籍’ 所持・取得を内部規定を理由に懲戒するのは過度な基本権侵害」と話した。
反面、国防部側は「軍人の基本権制限は憲法に予定された事項」として対抗した。コ・ソク陸軍本部法務室長は「営内で所持できる物品は軍の支給品でなければ指揮官の許可を受けなければならない」として「軍事対備態勢を維持するためのこのような権限は指揮官が持つ命令権の範囲の中にある」と主張した。
国防部側は ‘行き過ぎた友好国批判書籍’ も ‘不穏図書’ に指定しなければなければならないと強弁し、裁判所の指摘を受けることもした。コ室長が軍人の基本権制限の正当性を主張して「金持ちの家の息子が歩くのが面倒だと(営内に)大型乗用車を持ってくるならば、これを制限できる」と説明し、イ・コンヒョン裁判官は「今、私たちは表現の自由に対して話している」として相応しくない比喩を批判した。
政府法務公団のソ・キュヨン弁護士は「軍の健全な気風と団結を害することがあったり友好国に対して過度に批判的な図書が ‘不穏図書’ に該当するという点は誰でも予想することができる」という主張を展開した。国防部は先立って裁判所に出した意見書で「非主流、あるいはなじまない理念や思想,歴史などの主題を扱った本を読むことを願うものは良心の自由の保護領域に含まれない」とした。
国防部は昨年 ‘軍内不穏書籍遮断対策(強求)’ 公文書を陸海空軍に送り△不穏書籍取得即時報告および機務部隊申告△不穏書籍搬入有無一斉点検△郵便物搬入時開封確認などを指示した。当時、軍法務官5人はこういう措置が知る権利と幸福追及権などを侵害するとし、憲法訴訟を出し国防部は該当法務官たちを罷免するなどの重懲戒をした。
ノ・ヒョンウン記者goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/356950.html 訳J.S