原文入力:2009-05-25午後07:05:47
[北2次核実験]統一部 “安全考慮”…平壌訪問 遮断により交流致命打
イ大統領 NSC会議を主宰…国防部 全軍 警戒態勢 強化
ソン・ウォンジェ記者,ファン・ジュンボム記者,クォン・ヒョクチョル記者
←イ・ミョンバク大統領(中央)が25日午後、大統領府で国家安全保障会議(NSC)を招集し北韓の2次核実験に対する対策を議論している。イ・ミョンバク政府になって国家安全保障会議招集は昨年7月金剛山観光客パク・ワンジャ氏殺害事件直後、去る4月の北朝鮮の長距離ロケット発射直後に続き今回が3回目だ。 大統領府カメラマン団
政府は25日北韓の2次核実験に対応し開城工業団地と金剛山以外の北韓地域に対する訪問中断という対応策を打ち出した。
チョン・ヘソン統一部スポークスマンはこの日午後、‘北韓核実験対応措置’ブリーフィングで「北韓が核実験をした状況で国民の安全などを考慮し開城工業団地と金剛山以外の近隣地域と平壌などの北韓地域訪問を当分留保する予定」と明らかにした。また開城工業団地事業と関連した人員の北韓訪問も自律的に企業次元で規模を減らしていくように勧告することとしたと付け加えた。このようになれば平壌など開城工業団地と金剛山以外の地域に対する南側人員の訪問が中断されることにより民間経済協力・交流に致命打となることが予想される。
チョン スポークスマンは物資搬出入と関連しても「純粋人道的な生活必需品などの搬出は許す方針だが、設備資材などの緊急性が下がる物資の搬出は当分留保するように措置する予定」と話した。
統一部はこの日、北韓核実験情報が捕捉された直後、長・次官主宰で相次いで対策会議を開きこういう方針を決めた。統一部はまた、ヤン・ジャンソク情勢分析局長主管の下、‘北韓核実験状況室’の稼動に入った。電撃的な北韓の核実験に大統領府も緊迫した対応に出た。イ・ミョンバク大統領はこの日午前、北韓の2次核実験直後キム・ソンファン外交安保首席から関連状況の報告を受け直ちに緊急国家安全保障会議(NSC)を招集し対策を議論した。イ・ミョンバク政府になって国家安全保障会議が招集されたのは昨年7月金剛山観光客襲撃事件の時と去る4月の北韓の長距離ロケット発射時に続き3回目だ。
イ大統領は大統領府地下壕に整えられた国家危機状況センターで午後1時30分から1時間50分余り国家安全保障会議を主宰した席で「真に残念だ」として「政府はどんな状況でも揺らぐことなく毅然として堂々と対応するものの、隙のない安保態勢で国民が不安に思わないようにしなさい」と指示した。イ大統領は引き続き午後4時、麻生太郎日本総理と通話をするなど友好国首脳たちと電話接触を通じて対応策を議論した。
イ・ドングァン大統領府報道官はこの日、国家安全保障会議直後 ‘北韓核実験関連政府声明’ を出し「北韓の核実験は韓半島だけでなく東北アジアを含む世界平和と安定に対する深刻な威嚇であり、国際非拡散体制に対する重大な挑戦」としながら「追加核実験を禁止した国連安保理決議第1718号に対する明白な違反で決して容認できない挑発行為」と規定した。彼は引き続き「政府は今後6者会談参加国および国際社会と緊密に協力し国連安全保障理事会が適切な措置を取るようにするだろう」と明らかにした。
国防部と合同参謀本部はこの日、北韓核実験が感知された直後、各々危機管理班と緊急措置組を緊急招集し状況把握に出た。イ・サンヒ国防部長官は全軍に警戒態勢強化と西海北方境界線(NLL)および軍事境界線(MDL)での紛争の可能性と関連した対策準備を指示した。軍はこのために対北韓偵察および監視装備を増強し運用時間を増やしたと分かった。核実験にともなう放射能被害防止のために放射能落塵危険地域を分析しリアルタイム警報伝播体制を維持している。
しかし軍は対北韓情報監視態勢のウォチコンと対北韓防御準備態勢のデフコンはひとまず本来どおり3段階と4段階を維持した。この2種類は韓-米合意により格上げされる。2006年10月の1次北核実験の時と先月北朝鮮長距離ロケット発射時もウォチコンとデフコンは変動がなかった。
ソン・ウォンジェ,ファン・ジュンボム,クォン・ヒョクチョル記者wonje@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/356882.html 訳J.S