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前・現職 特別捜査通検事たち “捜査方式に問題があった”

原文入力:2009-05-25午前08:18:42
盧武鉉前大統領逝去…標的司法捜査 論難
準備なく遅々として進まない侮辱与える捜査指摘

ソク・ジンファン記者

“計画を立てて行うのではなく、やりながら出てき次第行う”
授受説公開後一ヶ月過ぎて召還…召還しておき3週も時間長引かせ
疑惑立証に関連ない使い途を穿って…大検察庁幹部 “卑怯と見た”

←イム・チェジン検察総長24日午前登庁している。イム総長の出勤の表情は暗い。

‘パク・ヨンチャ ロビー’ 捜査が盧武鉉前大統領の逝去と‘因果関係’があるという点で、検察は世論の袋叩きを避けにくくなった。検察内外では「政治的捜査」という一般的批評に加え、捜査手続きと方式の不適切さに対する指摘と批判も出てきている。

今回の捜査のように政治的に鋭敏な事件の捜査経験が豊富な前・現職検事たちは概して「捜査方式に問題があった」という指摘をしている。これらは「政権が変われば前政権の不正に対する捜査は避けられない」としながらも「鋭敏で重大な懸案なのに緻密な準備もなしで単純不正事犯を扱うようにゴリ押ししたのが問題」と話す。

特別捜査経歴が長い検察出身のある幹部は「社会的耳目が集中する要人を召還しようとするなら事前に疑惑を大部分立証しておき処理方針も定めておくのが基本」として「まして直前の大統領を呼んでも(身辺処理方針を定めることができず) 3週も時間がかかるのは非常に誤った捜査」と話した。現職検察幹部も「今回の捜査を見ると構図を組んでおいて進めるのではなく、(捜査を)しながら何か出てき次第進めていたようだった」とした。

500万ドル授受説が言論に公開された時点は3月末だったが、検察が盧前大統領を召還したのは4月30日だった。結果的に盧前大統領はこの期間に言論の追跡と世論の批判に露出し、刑事処罰よりさらに苛酷になる社会的非難という懲罰に耐えなければならなかった。検察出身のある政界要人は「当初捜査の開始には政権の意中が反映されたとしても、検察は(政権が)願うもの以上に手を血に染めた」とした。

捜査が ‘恥辱を与える’ やり方で進行されたという点も問題に挙げられる。検察がわいろ授受疑惑立証に特別関係のないお金の使い途糾明に全力を集中し仕事が絡まったことが大方の評価だ。還暦記念名品時計プレゼント論議や米国の高級アパート購入論議などが代表的だ。検察調査の時、盧前大統領がした陳述がろ過されることなくそのまま言論に流れ出て、盧前大統領側ではそのような陳述さえ不利な方向に潤色されたと主張した。

盧前大統領が対面を拒否したのにパク前会長を調査室に押し込み、対面するようにさせ検察がその過程を詳細にブリーフィングしたことも論議の素材になった。検察内部ですら「敵将の首を打っても名誉は守らなければならない」という話が出た所以だ。

パク前会長ひとりに頼って過度な捜査をしたという指摘もある。ある前職検察幹部は「ひとりから出てきた陳述を土台に捜査をそのように広範囲に拡大すれば国民が不公正捜査と誤解するほかはない」と評価した。ある検察幹部も「検察内部でもパク前会長と盧前大統領の長年の後援関係のために一般的わいろと見るのは難しいという意見があった」として「ところが一般雑犯を扱うようにそのように一つ一つ疑惑を表わせば盧前大統領の自尊心が大きく傷ついただろう」と話した。

結局、今回の捜査は特別捜査の要諦とも言える患部だけを迅速正確にえぐり取る ‘外科手術的捜査’ とはかけ離れているというのが専門家たちの評価だ。検察内外では政権交替後に競争するように前政権の不正を検索する過程で無理な方法が乱発され、盧前大統領の悲劇はその副作用が極端に溢れでた事例という指摘が出ている。 ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/356791.html 訳J.S