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盧前大統領 投身直前 “タバコあるか?”

原文入力:2009-05-23午後04:33:22
家出る直前 コンピュータで遺書作成し後方の山に登り
“人が通ってるね”と言い警護員が眼を離した瞬間、身を投じる

チェ・サンウォン記者

←盧前大統領が身を投げた烽火山岩(金海=聯合ニュース)チェ・ビョンギル記者= 23日ノ・ムヒョン前大統領が身を投げた慶南,金海市,進永邑,本山里ボンハ村私邸後方に烽火山岩が見える。

ノ・ムヒョン前大統領は23日明け方5時45分頃、金海,ボンハ村の私邸を出、100m程離れた烽火山に行った。同行した人は警護員1人だけだった。

昨年12月、兄ゴンピョン氏が拘束される前まではボンハ村のあちこちに散歩にもしばしば出かけたが、兄が拘束された以後には昼間は一切外に出て行かず観光客と取材陣がいない明け方にだけ時折、烽火山に上がったりしていた。この日も明け方5時頃起き、普段のように家を出た。家を出る直前にコンピュータで短い遺書を作成したが、夫人クォン・ヤンスク氏など周辺の人々は全くおかしな点を感じることができなかったと知らされた。

盧前大統領は登山路に沿って20分程度上がればあるみみずく岩側に道をとった。みみずく岩は以前には狼煙台として使われたというライオン岩と烽火山浄土院の中間くらいにあり、みみずくがしばしばとまるのでこのように呼ばれている。みみずく岩は海抜100m程度の地点にあり岩の高さは15m程になる。岩の下側は険しい傾斜の道だ。みみずく岩にのぼればボンハ村がひと目で見渡せ直線距離で200m程度離れた盧前大統領の私邸内も明るく見える。

みみずく岩に立ち村を見下ろしながら考えに沈んでいた盧前大統領は6時40分頃警護員に「もしかしてタバコ持っているか」と尋ね、警護員が「ありません。持ってきましょうか?」と言うと「その必要はない」と言った。盧前大統領は村の前の道を歩いていく人を見て「人が通っているよ」と話し、警護員が盧前大統領が指す所を見つめた。その瞬間、盧前大統領は突然岩下へ身を投じた。警護員が急いで近付いたがあまりにもあっという間に起きたことで防止できなかった。みみずく岩の下に落ちた盧前大統領は頭など全身から血を流し気を失った状態で発見された。

警護員らは7時5分、警護車両を利用してボンハ村から近い金海セヨン病院に盧前大統領を移し、病院では心肺蘇生術を試みたが大きな病院に移すようにした。セヨン病院関係者は「病院に到着した時はすでに意識を失い危篤状態であり、心肺蘇生術をしたが効果がなかった」と明らかにした。

警護員らはまた警護車両を利用し8時13分梁山釜山大病院応急センターに盧前大統領を移し、あらかじめ連絡を受けてすべての医療スタッフが待機していた釜山大病院で再び心肺蘇生術を試みたが結局目覚めることができず逝去した。午前9時30分だった。

チェ・サンウォンcsw@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/356502.html 訳J.S