注目される勝負
蔚山(ウルサン)東区(トング)
キム・ジョンフン再選にクォン・ミョンホが挑戦状
ユ・ソンヨン、ソン・サモなど加勢‘4巴戦’
‘現代王国’進歩・労働者票が多い
蔚山(ウルサン)東区(トング)は北区(プック)とともに‘進歩’区庁長再選成否に関心が集まっている所だ。 再選に挑戦したキム・ジョンフン統合進歩党候補と、保守区庁長奪還を狙う蔚山市議会副議長出身のクォン・ミョンホ セヌリ党候補が激しい接戦を行う中で、ユ・ソンヨン新政治民主連合候補とソン・サモ労働党候補が加勢して変数に挙げられる。
ここは現代重工業と現代尾浦造船など、大規模造船・重工業事業場と、現代グループが運営する学校・ホテル・デパート・病院など教育・生活・文化施設が建ち並んでいて、かなり以前から‘現代区’または‘現代王国’と呼ばれてきた。 現代重工業グループの最大株主であるチョン・モンジュン セヌリ党ソウル市長候補が、13~17代まで連続で国会議員に当選し5選議員となり、以後ソウル銅雀区(トンジャクク)に地方区を移して彼の地方区事務局長出身アン・ヒョテ議員が地盤を受け継ぎ18・19代の2選国会議員に当選した所だ。
だが、地方選挙だけは進歩指向労働者を中心とする‘草の根’民心が支配的なので、自治区昇格以後2回の再・補選を含め計6回行われた区庁長選挙で4回も進歩区庁長を当選させた所だ。 キム・ジョンフン候補は、2010年第5回地方選挙に民主労働党候補として出てチョン・チョンソク ハンナラ党候補に敗れたが、チョン区庁長が公職選挙法違反で退いた後の2011年4月再選挙でイム・ミョンスク ハンナラ党候補を破り進歩区庁長の席を取り戻した。
クォン・ミョンホ候補はキム候補から区庁長の席を取り戻そうと「力のある与党だけが国家予算を取って来れる」という論理に‘従北主義’まで挙論して集中攻撃している。 キム・ジョンフン候補は「国家予算は公務員のアイディアと行政力、中央政府との協議を通じて確保するものだ。 政治嫌悪症ばかりを加重させる従北追い込みはやめて、政策と公約で勝負しよう」と正面から対抗した。
ユ・ソンヨン候補は「セヌリ党の地域主義は大企業と地元既得権層を代弁しており、統合進歩党の理念主義は進歩の価値を覇権化した」として、両候補をまとめて批判し、スキ間を攻略している。 ソン・サモ候補は‘労働者候補’であることを前面に出して労働界の票田を耕している。
シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr