‘あなたのための~’外しのために主人が抜けた‘5・18抗争34周年記念式’
急造された合唱団は‘五月の歌’も知らない‘アルバイト合唱団’論議
見慣れない風景だった。 18日午前10時、光州市(クァンジュシ)北区(プック)雲亭洞(ウンジョンドン)の‘国立5・18民主墓地’で開かれた‘5・18民主化運動34周年記念式’には白装束の‘五月のオモニ(お母さん)’らの姿は見られなかった。 5・18民主有功者遺族会と負傷者会、拘束負傷者会など、5月の3団体と5・18記念財団が記念式に参加しなかったためだ。
昨年6月、与野党国会議員162人が‘あなたのための行進曲’の公式記念曲指定を促す決議案を通過させたが、政府がこれを無視したことに対する抗議の意志表示だ。 新政治民主連合など野党3党も同じ理由で記念式に参加しなかった。
代わりにこの日の記念式には、報勲団体会員らと学生・教師たちが席を満たし‘動員論議’をかもした。 5月団体は前日に声明を出して「国家報勲処が報勲団体を総動員してお仕着せ参拝客で5月の英霊を愚弄しようとしている」と非難した。 報勲団体会員らの間に飛び交った携帯メールには‘5月18日 10~11時 行事出席。 郷軍会館前で8時30分 貸切バス1台で出発する’などの内容が記されていた。 国家報勲処は記念式参席者2010人の内、報勲団体所属は237人に過ぎないと反論した。 国家報勲処側は「報勲団体の一部支部で会員たちの便宜を図るために車両を貸切にして利用しただけ」と話した。 参席者の内、学生・教師は632人(31%)にもなった。
‘アルバイト合唱団’論議も起こった。 あなたのための行進曲など2曲を合唱するために世宗(セジョン)市などから来た340人余りの合唱団団員は、1人当り5万ウォンを受け取っていたことが明らかになった。 相当数の合唱団員は‘五月の歌’は全く歌えなかった。 世宗市アマチュア市民合唱団団長○(49)氏は「2週間前に(企画会社から)連絡を受けて急遽練習した。 初めて歌った曲だ。 おやつ代と経費、クリーニング代として5万ウォンを受け取ることにした」と話した。
あなたのための行進曲の合唱の時、合わせて歌う人がいないことも見苦しい場面だった。 合唱に合わせて唱うために席から立った参席者は、パク・ジュンヨン全南(チョンナム)知事、オ・ヒョングク光州市行政副市長、イ・ジョンジェ セヌリ党光州市長候補など7人に過ぎなかった。 光州報勲処長が遺族会長の代わりに5・18民主化運動経過報告をしたのも前例がないことだ。 チョン・チュンシク5・18民主有功者遺族会長は、前日開かれた追慕祭で「歌の一曲も自由に歌えない国、子供たちの未来も保障できない国家が真に民主・福祉国家なのか度々尋ねることになる」と話した。
光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr