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イ・ゴンヒ三星グループ会長の突然の健康異常

登録:2014-05-11 21:58 修正:2014-05-12 07:08
三星(サムスン)役員、病院に会社に ... イ・ジェヨンはアメリカ出張から急遽帰国
イ・ゴンヒ 三星(サムスン)グループ会長が急性心筋梗塞の症状を起こして、病院で応急心臓手術を受けたことが明らかになった11日午前、イ会長が入院したソウル逸院洞(イルォンドン)の三星ソウル病院で来院客がテレビを通じてニュースを見ている。 2014/5/11 /連合ニュース

休日に‘超非常態勢’がかかった三星グループ
非常経営体制の稼動は留保
系列会社再編など支障の可能性

イ・ゴンヒ会長の突然の健康異常で三星(サムスン)グループは超緊張状態に入った。

イ 会長が心肺蘇生術を受けて入院したという便りが伝えられた直後、チェ・ジソン三星グループ未来戦略室長などグループ最高首脳部は三星ソウル病院に集結して医療スタッフからイ会長の健康状態を把握して対策を議論したと伝えられた。 日曜日にもかかわらず11日朝、グループ未来戦略室所属の役職員は全員出勤し、三星電子など主要系列会社副会長と社長、役員もほとんど出勤して非常待機に入った。ある未来戦略室役員は「朝早く連絡を受けて、他の日程を全て取り消して会社に出てきた。 いつでも非常状況で出勤する準備はできているが、今回はあまりにも突然で驚いた」と話した。

 イ会長の入院の知らせが外部から知らされて、三星ソウル病院に数十人の取材陣が集まって、グループは未来戦略室コミュニケーションチーム役職員を大挙病院に送り、臨時記者室を用意して言論の取材に対応した。

 今月初めからアメリカ出張中だったイ会長の息子イ・ジェヨン 三星電子副会長は、この日午前、帰国直後に病院に走って行った。手術後イ会長の状態が安定したことを確認したイ副会長は、午後にソウル瑞草(ソチョ)社屋に出勤した。 最近までグループ未来戦略室で仕事をして、今月1日から三星電子へ席を移したイ・インヨン社長らも瑞草社屋で業務を行った。 三星電子のある役員は「会長に関連した事案はグループ未来戦略室が専門担当している。私たちは本来の自分の業務に集中している」と伝えた。

 この日出勤した三星グループのある職員は「午前に言論で(イ会長が)夜中に心肺蘇生術まで受けたという話が出たので、本当に大変なことになるのでないかと心配したが、幸い病院で回復中という公式説明が出てきて今は概して安心した雰囲気」と話した。

 イ会長は2008年に三星特検チームによって背任と租税脱漏の疑いで不拘束起訴され、法廷に立つことになるや会長職を投げ出して一線から退き、2010年3月に再び経営一線に復帰した経緯がある。 このようにイ会長が経営一線から退いている間にも、三星は明らかに非常経営体制の稼動を掲げはしなかった。 このために三星は今回も直ちに非常経営体制に突入しはしないだろうと観測されている。

 ただし、先月17日の帰国以後、出勤してグループ事業の再編と未来戦略室人事などに直接関わってきたイ会長が、突然健康問題で入院することになりグループ経営には相当部分影響を及ぼすものと見られる。 重大な意思決定が必要な系列会社再編などの決定には支障がでる可能性もなくはない。

ユ・シンジェ記者ohora@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/636460.html 韓国語原文入力:2014/05/11 21:02
訳J.S(1440字)

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イ・ゴンヒ会長、‘低体温治療’で‘深い睡眠状態’

三星(サムスン)病院「自発呼吸可能…脳損傷など後遺症ない見込み」

イ・ゴンヒ 三星グループ会長が入院した三星ソウル病院は11日終日緊張感に包まれた。

 病院側は本館地下1階の講堂に臨時記者室を整えた。 講堂2室、合計80席規模の座席が記者たちで満杯になり、1階ロビーにも記者たちでおしかけた。 病院側は「イ会長が集中治療中」とは話したが、3階の集中治療室で治療中なのか、20階のVIP病室で治療中なのかは明らかにしなかった。 20階のVIP病棟は誰でも往来できる一般病棟とは違い、エレベーターを間に挟んで両側に半透明の遮断ドアが設置されており、一般人の出入りを統制しており、その前には病院側の安全要員1人が座っていた。 3階の集中治療室は保護者控室までは一般人の接近が可能だったが、集中治療室の入り口前は安全要員2人が守っていた。

 三星ソウル病院はイ会長が急性心筋梗塞の後、血管拡張施術である‘ステント挿入施術’を受け、安定した状態で回復中だと11日明らかにした。 病院は「イ会長の初期応急治療がうまくいき、施術が成功的なので脳損傷および後遺症はないと見る。 心臓機能が大幅に好転して薬品治療など保存的治療をしている」と説明している。 病院側はイ会長が自発呼吸できる状態であり、ECMO(患者の心臓と肺の機能に代わる体外式膜型人工肺)もまもなく外す予定と話した。 病が重い状態ではないということだ。

 イ会長は現在低体温治療にともなう‘深い睡眠状態’だ。 低体温治療は血流供給が再開されて生じた活性化酸素など有害物質の生成・運搬を体温を低くして減らす治療法だ。 病院関係者は「イ会長は意識不明状態ではなく、一種の‘冬眠状態’と見れば良い。 24時間治療後に正常体温を回復すれば自然に目覚めるだろう」と説明した。

 病院側は11日午後現在、夫人ホン・ラヒ リウム美術館長、長女イ・ブジン ホテル新羅社長、次女イ・ソヒョン 三星エバーランド ファッション部門社長など、イ会長の家族が病院に留まっていて、外国からこの日急遽帰国して病院に立ち寄った長男イ・ジェヨン 三星電子副会長は業務で帰社したと明らかにした。

キム・ヒョジン記者 july@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/636507.html 韓国語原文入力:2014/05/11 21:40
訳J.S(1051字)

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