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[旅客船沈没 大惨事] 総体的不良が明らかになった‘災難管理システム’…政府、昨年の国政評価では‘優秀’等級

登録:2014-04-29 08:30 修正:2014-04-30 06:50
安全行政部が‘コントロールタワー’機能を強化した成果として掲げている‘(長・次官級)安全政策調整会議’

 朴槿恵(パク・クネ)政府の昨年の国政課題推進状況自主評価で‘総体的な国家災難管理システム強化’課題が140ある国政課題のうちで最も良い‘優秀’等級を受けていたことが28日確認された。 セウォル号旅客船惨事事件で、国家災難管理システムの総体的不良が明らかになったが、惨事前には政府が正反対の評価をしていたのだ。 評価結果は各部署の業務計画と予算に反映されるという点で、政府の業務推進と評価にも深刻な問題が確認されたわけだ。

 国務総理室が先月28日に発表した‘2013年国政課題評価’結果を見れば、‘総体的国家災難管理システム強化’項目は、140ある課題の内で優秀等級を受けた29の課題に含まれた。 140の課題の内で‘普通’等級が84、‘不十分’等級が27あった。 上位20%内に入るほど推進実績が良かったという評価を受けていたわけだ。

 国政課題評価報告書は‘災難管理システム強化’を優秀等級と判断した根拠に "2013年7月に24.2%水準だった‘国民安全体感度’が同年12月には29.8%に高まった。 最近10年平均に較べて風水害人命被害(90.6%水準)と財産被害(86.5%水準)が減少した" と明らかにした。 だが<ハンギョレ>が国務総理室に評価過程を確認してみると、このような評価は全て各部署が提出した資料に依存した結果であった。 総理室関係者は「各部署で140件の国政課題に対して提出する統計が事実か否かいちいち確認することはできない」と説明した。

 実際、重要な内容に対する検証はないがしろにされていた。 朴槿恵(パク・クネ)大統領の大統領選挙公約と業務引継ぎ委員会国政課題、140大国政課題および核心40大課題の両方に‘国家災難管理システム強化’が含まれているが、その核心内容は統合災難対応システムを備えるための‘災難安全通信網構築’等だ。 災難安全通信網は、災難発生時に消防防災庁と警察など関連機関が統合して使用できる通信網だ。 2003年の大邱(テグ)地下鉄惨事以後に推進されたが、安全行政部と企画財政部の異見により12年間漂流している。 一線消防署と警察署は災難網事業が遅れており、現在も耐用年限が過ぎた老朽通信装備を交換できずにいる。

 安全行政部が‘コントロールタワー’機能を強化した成果として掲げている‘(長・次官級)安全政策調整会議’も昨年5月から最近まで12回開かれたが、ほとんどが‘後手後手行政’に終わったという批判を受けている。 昨年6月の会議で議論された‘サンドイッチ パネル’の安全問題が代表的だ。 サンドイッチ パネルが案件に上がったのは、一ヶ月前に起きた京畿道(キョンギド)安城市(アンソンシ)の冷凍倉庫火災のためだった。 だが、8ヶ月後には同じくサンドイッチ パネルで作られた慶州(キョンジュ)マウナ オーシャンリゾート体育館が崩壊して大学生らが犠牲になった。 会議で予防対策ではなく事後対策だけが議論されたためだ。 ソク・ジンファン、キム・ウェヒョン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/634966.html 韓国語原文入力:2014/04/29 08:02
訳J.S(1410字)

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