‘関税化猶予’措置 今年末で終了
政府‘一時的義務免除’目指したが
WTOがフィリピンの同様な要請を拒否
‘9月中に決定’韓国も容易ではなさそうだ
コメ市場の全面開放(関税化)を阻むための韓国政府側のワイバー(Waiver)要請方案は受容されないだろうという展望が出ている。 韓国と共にコメ関税化猶予措置を受けてきたフィリピンが、最近ワイバー要請を出して拒否されたためだ。 ワイバーは‘例外的状況’において世界貿易機構の協定上の義務を一定期間に限り免除する措置であり、この要求が受け入れられれば義務輸入物量相当だけコメを輸入すれば良い。
農林畜産食品部キム・ギョンミ農業通商課課長は13日「フィリピンが相当な代価を提示してコメ関税化猶予のためのワイバー要請をしたが拒否されたことは、今年末にコメ関税化猶予の終了を控えている韓国にも多くのことを示唆する」と話した。
フィリピンは去る9日、スイス ジュネーブで開かれた世界貿易機構商品貿易理事会で5年間にわたりコメ関税化義務を一時的に免除を受ける条件として、義務輸入物量(MMA) の2.3倍増量とコメ以外の品目関税引き下げなど相当な代価を提示した。 具体的には△義務輸入物量を35万tから80万5000tに増量△すべての希望国家に国別クォーター(CSQ)提供(3ヶ国13万8000t→7ヶ国75万5000t) △2017年7月以後の関税化転換などについては暫定合意を導き出した。 だが、コメ以外の関心品目に関する関税引き下げなど、その他の要求事項に対する立場の差を狭められず追加協議の必要性が提起され、ワイバー交渉も妥結できなかった。
農林畜産食品部関係者は「政府が6月末までにコメ関税化有無を決めると言われているが事実ではない。 9月までに決めて世界貿易機構(WTO)に通知すれば良い」として「17日に国会主管公聴会を要請している状態」と明らかにした。 この関係者は「全農(全国農民会総連盟)が‘コメ関税化猶予延長’等、現状維持を要求しているが、政府はコメ関税化とワイバー(一時的義務免除)の2種の方案を考慮している」と明らかにした。
韓国は1994年ウルグアイ ラウンド交渉妥結(すべての農産物を関税化方式にし輸入開放)後、1995年から2004年まで10年間コメ関税化猶予という‘特別待遇’を受けた。 以後に再協議を通じて再び10年間の猶予延長をしたし、これは今年末で完了する。
キム・ギョンム先任記者 kkm100@hani.co.kr