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無人機が撮った大統領府写真 国防部、「(写真流出が)私も気になる」

登録:2014-04-03 23:24 修正:2014-09-05 15:12
3日朝鮮日報が単独入手したという写真
朝鮮ドットコム画面キャプチャー

"大統領府の空に穴が空いたことでなく、わが軍と情報機関の保安に穴が空いたことの方が一層深刻な問題と見える。 国防部が分析中の無人機による撮影写真がどのように流出して新聞に大見出しで載せられるのか。" (政府高位関係者)

 先月、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)に墜落した北朝鮮の小型無人機が大統領府上空で写真を撮影していた事実が明らかになり、防空網セキュリティー、大統領府警護に関する憂慮が高まる中で、小型無人機が撮影した大統領府の写真が3日付<朝鮮日報>にそのまま載せられ論議が起きている。 同新聞は "単独入手した" と明らかにしただけで、出処に対しては何も言及しておらず、流出経緯に対する疑問が大きくなっている。

 対空防御体系を再検討しなければならない程に軍事的に鋭敏な事案ならば、墜落した無人機から回収したカメラとそこに含まれていた撮影写真など軍内部捜査機関が持っている資料がこれほど簡単に外部に流出されるということ自体がさらに深刻な問題でありうる。

 大統領府はこれに対して3日「国防部が調査中であると理解している」として、論議にまきこまれることに一線を画する雰囲気で、わが軍は納得できる説明を出せずにいる。 キム・ミンソク国防部スポークスマンはこの日のブリーフィングで‘どうして特定メディアに(無人機に含まれていた)写真と映像が流出したのか’という記者の質問に「私もそれが気になる」と答えるだけだった。

 大統領府はこの他に‘防空網に穴’論議からも一歩身を引く姿を見せた。 前夜に国家安全保障会議常任委員会を開き、墜落した無人機から発見された撮影資料などの分析および対応方案などを議論したが、国防部を通した発表以外には公式的な反応を出さなかった。 一部言論に警護室の緊迫した動き及び警護対策などに関する報道が出たが、大統領府警護室は「直ちに変わることはない」として警護室に集まる視線が負担になると話した。 警護警備を強化するだろうが、今回のことは警護室次元ではなく国家対空防御体系次元で検討されなければならない事案だという立場だ。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/631166.html 韓国語原文入力:2014/04/03 21:55
訳J.S(1072字)

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