就職率低いからと廃科？・・・「瑞逸(ソイル)大演劇科を守ってください」
芸術・体育学科系の学生 集団反発
「政府の大学構造調整政策のせい」
23日午後、そろって黒い服を着た瑞逸大演劇科の学生80人あまりがソウル大学路(テハンノ)のマロニエ公園に並んだ。学生たちが以前に作った演劇のポスターの貼られた“棺”が彼らの間に入ってきた。学生たちは棺に向かってお辞儀をした。彼らの手にしたプラカードには「芸術は金ではない」と書かれていた。
ソウル中浪区面牧洞(チュンナング・ミョンモクトン)にある瑞逸大が演劇科を廃止することにしたことが23日に伝えられてから、学内外で論難が高まっている。演劇科の学生たちは「学科の教授が21日“2015年から新入生を募集しない”と言った」と伝えた。演劇科学生会長キム・ヨンウ(27)さんは「学校では廃科の理由として就職率と退学率をあげているが、芸術学科に就職率を要求してはならない」と反発した。この学校の芸術系列の学生たちは卒業後、概ね４大保険が保障されない仕事に就くため、就職率が20%台にとどまる。
学生たちは、芸術・体育系列の学科廃止が政府の大学構造調整政策のせいだと見ている。瑞逸大文芸創作科と社会体育ゴルフ科の学生たちも去る21日、自分たちの学科が廃止されるという消息を伝え聞いて、演劇科との共同対応を模索している。瑞逸大のパク・チョル文芸創作科教授は「共に苦痛を分け合う形ではなく、芸術・体育系列学科を窮地に追い込む大学のやり方が、理解できない」と述べた。
瑞逸大は2016年までに学生数の７%を削減する計画だ。ソイル大のチェ・インホ総長職務代理は「政府の大学構造調整計画に従って2016年までに学生数を減らさねばならず、2018年までに70%以上の就職率を達成しなければ、専門大学として淘汰されてしまう。就職率が低く、主力分野でない芸術・体育系学科を整理するしかない」と述べた。
結局、被害者は学生たちになるという憂慮が出ている。オ・セゴン＜全国芸術大学・学会総連合会＞議長は「瑞逸大は序の口に過ぎない。大学の構造調整が本格化される今年からは、芸術系学科の廃科の嵐が吹く可能性が高い。一般の大学と違って専門大学の場合、(教育部)次官があからさまに“短大は芸術・体育系を育てる大学ではない”と言う状態で、一層深刻な状況だ」と述べた。
バン・ジュンホ記者 whorun@hani.co.kr
訳A.K(1230字)
