‘脱北華僑出身ソウル市公務員スパイ事件’証拠偽造疑惑を調査中の検察が、この事件を捜査した国家情報院対共捜査局所属捜査官を最近呼んで調査した。 検察は中国の協力を得るために真相調査チーム長を中国に送ることを検討中だ。
検察真相調査チームを総括指揮するユン・ガプクン(50)最高検察庁強力部長は5日 「(今回の事件を捜査した国家情報院捜査官に対して)必要な調査はしている。 数人を調査したが、どこのチームに所属しているかは言えない」と話した。 検察は最近ユ・ウソン(34)氏スパイ事件を捜査した対共捜査局の捜査官を呼び、中国が偽造されたと明らかにしたユ氏の中国‐北韓出入境記録などの文書の入手経緯を調査した。
真相調査チームは証拠偽造疑惑と関連して、検事と国家情報院捜査官が告発された事件も配当を受けた。
ユン部長は「(証拠偽造)疑惑の真相究明と告発内容は、コインの裏表のような関係がある。 一方で結論が出れば、残りはついて来ざるをえず、分離せずに真相調査チームが引き受けることにした」と話した。 天主教人権委員会は先月26日、ソウル中央地検に出した告発状を通じて、国家情報院・検察がユ氏の1審裁判所に虚偽の証拠を出して被告人に有利な証拠は隠匿したという疑いがあると指摘したことがある。 だが、ユン部長は対共捜査局所属捜査官に対する調査は捜査過程で起きた暴行および証拠隠匿などの種々の不法疑惑を全て調査するのかという質問に「調査チームの領域外のこと」と一線を画した。
検察は真相調査チーム長を受け持っているノ・ジョンファン ソウル中央地検外事部長を中国に送ることも検討中だ。 ユン部長は「しなければならないことの相当部分をした。今は待つことが必要だ」と話した。 国内で検察ができる調査の相当部分がこれまでに進行され、これからは中国側の協力を得ることが証拠偽造疑惑を糾明する核心になるという意だ。
キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr