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[単独]‘チェ・ドンウク裏調査’担当検事 捜査チームから排除…検察、捜査終結か?

登録:2014-03-04 20:14 修正:2014-03-04 21:52
異動発令後、捜査チームから完全に排除…終結手順 ‘チェ君の母親’イムさんなどに対する捜査は‘埃たたき’式に進行
婚外子疑惑で辞意を表明したチェ・ドンウク検察総長

 チェ・ドンウク(55)前検察総長の婚外子と疑われている息子の個人情報が不法流出した事件を捜査していたオ・ヒョンチョル(46・司法研修院29期)部長検事が、最近捜査チームから除外されていたことが3日確認された。 当初この事件の主任検事であったオ部長が捜査チームから排除されたことにより、検察に真相糾明の意志があるのか疑われている。

 検察関係者の話を総合すれば、オ部長は先月17日大田(テジョン)地検洪城(ホンソン)支庁に復帰した。 これに先立ってソウル中央地検刑事3部副部長としてこの事件の主任検事を受け持ってきたオ部長は、去る1月10日法務部人事で洪城支庁に異動発令を受けた。 しかし、ソウル中央地検は捜査に支障をきたさないようオ部長をそのまま捜査チームに残して、主任検事だけを新任のチョ・キリョン刑事3部長に変え捜査を進めてきた。 この事件にはオ部長と特捜部出身の最高検察庁研究官、別の刑事3部検事など3人が投入された。

 今回検察がオ部長をこっそりと捜査チームから排除させたことにより、事件を急いで終えようとしているのではないかという指摘が出ている。 ‘捜査の安定性’のために定期人事後にも捜査チームに残していたオ部長を、1ヶ月余り後に所属支庁に送った明確な理由がないためだ。 また、検察内では最近になって刑事3部に配当される事件が多くなったという話も出ている。 新しい主任検事であるチョ部長が、刑事3部業務も共に処理しなければならないが、その負担が増えたということだ。 検察関係者は「上層部ラインが願わない捜査をつぶしたい場合には、該当部署に事件担当配分を多くすれば簡単に解決できる。 実際そのようなケースがたびたびある」と話した。

 個人情報の不法流出事件に関する捜査は、去る1月ソウル瑞草(ソチョ)区庁に対する2次押収捜索以来足踏みを続けている。 検察は昨年6月11日、何者かが瑞草区庁長の応接間で家族関係登録簿を担当するキム・某(58)OK嘆願センターチーム長に電話をかけ、チェ・某君の個人情報照会を要請し、情報照会直後に誰かが応接間の同じ電話から国家情報院情報官(IO)ソン・某氏に電話をかけた事実を確認した。 検察はCCTV(防犯TV)画面を押収し電話を使った人を確認しようとしたが、当時CCTVが作動していなかったことが分かった。 ソン氏も呼んで調査したが「誰と通話したのか思い出せない」という陳述だけを受けたと伝えられた。 検察はチョ・イジェ(54)瑞草区庁行政支援局長にチェ君の情報照会を頼んだチョ・オヨン(55)前大統領府行政官とチョ局長の拘束令状が棄却された後、突破口を見つけられずにいる。

 反面、チェ君の母親イム・某氏が、検察捜査と関連して請託と共に金品を受け取り、家事介護者を債務問題で恐喝・脅迫した事件などを捜査中のソウル中央地検刑事6部(部長ソ・ポンギュ)は、チェ前総長に対する‘埃たたき’式捜査を行っている。 イム氏の自宅などを捜索し、チェ前総長とイム氏、チェ君が一緒に撮った写真を押収し、ソウルのある病院を押収捜索してイム氏の分娩前後の医療記録の中からチェ前総長が書いたと見られる署名のある保護者同意書まで受け取った。 検察関係者は「刑事3部より刑事6部の捜査進行が速いのは、チェ前総長側を圧迫して情報流出捜査がはかどらないようにしていると見られる」と話した。

キム・ジョンピル、キム・ウォンチョル記者 fermata@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/626699.html 韓国語原文入力:2014/03/04 13:59
訳J.S(1643字)

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