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見逃していませんか? 韓国最高傑作映画 12篇

登録:2014-01-31 19:48 修正:2014-02-02 00:09

 短くない(旧)正月連休に暇でお悩みでしたら、歴代最高の韓国映画鑑賞を推薦します。 最近、映画学者と評論家、製作者など映画専門家62人が選んだ‘韓国映画100選’から上位12篇を残りの連休期間に完全征服して見てはいかがでしょうか?

 韓国映画最高の作品としては、キム・ギヨン監督の<下女>(1960)が挙げられている。 韓国映画最高の全盛期と言われる1960年代を切り拓く作品として製作され、既に半世紀を越えたが、‘韓国映画の傑作’として殆ど1位を逃さない程の名作と評価される。 映画は作曲家であるドンシク(キム・ジンギュ)が新しい家政婦(イ・ウンシム)と不倫関係を結びながら夫と妻、家政婦の奇妙な同居が始まって、その過程で性的欲望の噴出と奇怪な乳児殺害事件までが起きる。 当時破格的なファンタジーとスリラー、エロチシズムが結びついた古典傑作に選ばれる。 ‘国民俳優’アン・ソンギの子役俳優時期の姿も見ることができる。 2010年にチョン・ドヨンが主演した<下女>の原作でもある。 映画専門家たちが<下女>とともに共同1位に選んだ映画で、リアリズムの傑作に選ばれるユ・ヒョンモク監督の<誤発弾>(1961)とハ・ギルチョン監督の<馬鹿たちの行進>もある。

 接近しがたい‘映画の品格’をリリースしてきた巨匠イ・チャンホ監督の映画を集中的に観ることもできる。 イ・チャンホ監督は<星たちの故郷>(6位・1974),<風吹く良き日>(7位・1980),馬鹿宣言(共同9位・1983)等、3篇もの作品を‘韓国最高映画’ランキングに載せた。 特に<星たちの故郷>はイ監督の初作品であり、1970年代にソウルだけで観客46万人を越し当時としては奇跡に近い興行を記録した映画だ。

 大学教授夫人が‘踊りに夢中’になって逸脱するという内容の<自由婦人>(4位・1956)と素朴な田舎娘がソウルに上京して集娼村女性に転落し、片腕まで失うという破格的な素材の<英子の全盛時代>(共同9位・1975)のように、数十年前の社会問題を正面から扱った映画も鑑賞に値する。 特に映画<自由婦人>は<ソウル新聞>に載せられた原作小説が連載終結すると共に、新聞の販売部数が5万部以上減ったというエピソードがある程に大きな話題を呼び起こした作品だ。

 この頃の世代に比較的良く知られた作品もある。 共同9位に上がった<西便制(ソピョンジェ)>は今も旺盛な活動を見せているイム・グォンテク監督の作品だ。 歴代韓国映画の中で‘1000万観客映画’としては唯一ランキングに入ったポン・ジュノ監督の<殺人の追憶>(共同7位・2003)は、今観ても11年という時間の間隙を全く感じにくい程に面白い。

 これら12篇の中で10篇は、韓国映像資料院のオンライン オンデマンド ビデオ サイト(kmdb.or.kr/vod)で一篇あたり500ウォンで容易に観覧できる。 著作権問題が残った<自由婦人>とIPテレビ等で有料サービスされている<殺人の追憶>はこちらでは観られないが、ソウル上岩洞(サンアムドン)の韓国映像資料院2階の映像図書館を訪ねれば12篇の映画全てを無料で観ることができる。 ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr

資料:韓国映像資料院

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/622149.html 韓国語原文入力:2014/01/31 10:39
訳J.S(1487字)

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