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MB 自転車政策 ‘緑色’ 前面に出して ‘土木ペダル’

原文入力:2009-05-11午前08:22:16
国土部, 1兆2456億かけて‘全国一周自転車道’
海辺・4大河川周辺に緑地掘り返して緑色事業
都心道路不足には “地方自治体が処理すること”

アン・クァノク記者,ホ・ジョンシク記者

←光州広域市の自転車出退勤族10人余りが旧都心地区と先端科学団地間の狭い栄山江堤防道路を列をなして走っている。道端さえなく自転車に乗って通るのが非常に危険なここをもう少し安全に通れる ‘自転車列車’は都心に自転車道路を用意してくれという象徴的な示威になった。去る3月頃から午前8時と午後6時の出退勤時間に自転車10台余りが集まり一緒に走る。ビッゴウル(光の村)バイク事業団提供

去る3月初め自転車通勤族(自転車で出退勤する人々)に衝撃的な知らせが伝えられた。22年間、自転車出退勤に固執したペク・ジョンソン(51)全南大教授が帰途の3月10日夕方6時50分頃、光州市,北区,龍鳳洞,全南大前道路で居眠り運転をしたバスにぶつけられて亡くなったのだ。自転車通勤族の象徴のようなペク教授の死は自転車通勤族たちに一般道路で自転車に乗ることを止めろというメッセージのように聞こえた。

ペク教授の同僚のチョン・ボンホン全南大教授は「ペク教授の事故は都心に安全な自転車専用道路を拡充しなければならないという課題を残した」として「政府が1990年代中盤から全国の自転車道路建設に1兆ウォンを注ぎ込んだが、大概の自転車専用道路は歩道のまん中に線をひいただけ」と話した。

事故から1ヶ月余りの先月20日、イ・ミョンバク大統領がラジオ演説で明らかにした‘自転車乗り活性化’の約束は全国の自転車通勤族たちを喜ばせた。だが後に続いて出てきた政府の ‘全国自転車ネットワーク構想’ は自転車通勤族たちをあきれさせた。自転車通勤族たちが望んだ都市内自転車専用道路設置計画は全くなく、海辺や川岸,新都市に5000kmの‘自転車ネットワーク’を構築すると明らかにしたためだ。

国土海洋部の発表内容によれば2018年までに海辺と非武装地帯について1兆2456億ウォンをかけ3114kmの全国一周自転車道路を作ることにした。具体的には西海岸には(幸州大橋~木浦) 548km,南海岸では(木浦~釜山) 1652km,東海岸には(釜山~江原,高城) 634km,非武装地帯路線(京畿江華~江原高城) 280kmなどだ。

また4大河川再生事業を行い河川周辺に自転車専用道路を設置することにした。漢江311km,錦江255km,栄山江212km,洛東江519kmなど1297kmだった。この外に代表的な新都市の行政都市(347km),革新都市(161km),企業都市(46km),東灘2新都市(227km)にも781kmを作ることにした。総計5192kmに達する。

しかしこの計画には既存都市の自転車専用道路建設計画は全くない。ただし、今年地方自治体とともに需要を調査し2010年以後 ‘道路ダイエット’ を推進し国道と地方道の自転車道路を連結し効率性を高める方案を用意するという抽象的内容だけが含まれている。

4年になった自転車通勤族のイ・キフン(30)氏は「政府の計画は自転車に乗ってみた人ならばとうてい出すことができないあきれる内容」として「市民は日常的に都市の中で出退勤したり自身の町内に行くときに自転車を利用する」と話した。自転車登録サイトの ‘オーマイ自転車’ 運営者のイ・ウォンヨン氏も「海辺や川岸の自転車道路は週末レジャー用だけで日常生活に使われにくい」として「自転車利用者には自動車や歩行者と分離した安全で便利な都心の自転車道路が必要だ」と話した。

実際に国内主要都市の自転車専用道路状況は非常に劣悪だ。特別市・広域市など7大都市内で自転車道路が100KM以上あるのはソウル(122.9km)だけであり、残り6大広域市は40km未満だ。名目上の自転車道路の中で自転車専用道路の比率もソウルだけが16.9%であり、残りすべての都市が2.4~9.4%水準だ。これは大部分の自転車道路が歩行者・自転車兼用道路か歩道の上に線を引いただけの自転車道路できちんとした自転車道路の不足を示している。専門家たちが望ましい方式として推薦する車道縮小を通じた自転車道路も現在までは大田11.9km,光州1.5kmだけだ。

イ・ミョンバク大統領の自転車に対する言及や政府の自転車道路計画が4大河川再生や京仁運河に繋がるまた別の土木建設事業にすぎないという批判も出ている。ホン・ソンテ参加連帯執行委員長(尚志大教授)は「不必要で環境を破壊する土建事業を展開し、どうにかして建設景気を起こすという意図と見える」として「ほとんど利用されることもなく経済効果も大きくない全国一周自転車道路を果たして誰のために建設するのか」と批判した。

環境団体では4大河川整備事業と同じようにせめて自然環境が残っている海辺・川辺の砂場や緑地を傷つけることだと憂慮している。イ・ヒョンジョン ソウル環境連合常緑政策局長は「全国一周自転車道路は海辺・河辺に残っている白砂浜や緑地をなくしアスファルトを敷くということ」としながら「既存道路の車道を減らし歩行路と自転車道路を作る方式が環境的にも持続可能だ」と話した。

これに対して自転車主務部署である行政安全部チョン・ジェグン スポークスマンは「政府では都市間の自転車道路を建設し、各都市内の自転車道路建設は地方政府が処理すること」として「昌原,尙州,大田のような自治団体が模範的な事例を見せている」と話した。 アン・クァノク,キム・ギョンウク記者,ホ・ジョンシク選任記者okahn@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/354236.html 訳J.S