検察が去る22日、警察によるソウル貞洞(チョンドン)の全国民主労働組合総連盟(民主労総)本部強制進入過程で検挙されたキム・ジョンフン(写真)全国教職員労働組合(全教組)委員長の拘束令状を請求した。 当時検挙された138人の中で、政府が法外労組化を推進中である全教組の委員長を優先して拘束しようとすることであるため、もう一つの労働弾圧という批判が出ている。
ソウル中央地検公安2部(部長キム・グァンス)は24日、警察官に暴力を行使し傷害を負わせた疑い(特殊公務執行妨害致傷)でキム・ジョンフン全教組委員長の拘束令状を請求したと明らかにした。 検察と警察関係者の話を総合すれば、キム委員長は22日午前11時10分頃、警察が民主労総事務室がある京郷新聞社建物に強制進入する時、警察が破壊したガラスドアの強化ガラス破片を警察官に投げて負傷させた疑いを受けている。 キム・ホンギ警察庁知能犯罪捜査課長は「キム委員長が投げたガラス破片に当たった警察官の左まぶたが1.5㎝ほど裂け七針縫う縫合手術を受けた」と話した。
検察はキム委員長と共に連行され解放された137人の中で、ヤン・ソンユン、イ・サンジン民主労総副委員長とユ・キス事務総長を再捜査するよう警察側に指揮した。 キム・ジンテ検察総長は最高検察庁幹部会議で 「鉄道労組幹部に対する適法な逮捕令状執行を民主労総組合員が物理的に妨害する不法事態があった。 これを放置すれば法治基盤が揺らぎかねない」と話した。
これに対し全教組は、民主労総前で記者会見を行い「暴力的な不法侵奪に抵抗したキム・ジョンフン委員長と民主労総組合員の行為は正当防衛であり、公務執行妨害罪は成立しない。 今回の令状請求は全教組法外労組化、サーバー押収捜索に続き、朴槿恵(パク・クネ)政府スタート直後から進行されている全教組弾圧の連続線上にある」と主張した。
この日も民主労総に対する警察の無理な公権力執行とキム・ジョンフン委員長に対する拘束令状請求を批判する声明が相次いだ。 人権団体である国際アムネスティは声明を出して「(韓国政府が)民主労総に警察力を投じ、国際人権基準および労働基準に違反している。 当局は不当な警察力投入と労働組合活動家に対する逮捕を中断して、ストライキをしている労働者の権利を尊重せよ」と明らかにした。
一方、警察はこの日夜に逮捕令状が発給されたパク・テマン鉄道労組首席副委員長らがソウル、鍾路区(チョンノグ)の曹渓寺(チョゲサ)に身を隠しているとみて、検問検索などを行い捜査に入った。 警察関係者は「今日午後、4人が乗った鉄道労組幹部の車両が曹渓寺に入ったという情報を入手し、曹渓寺周辺の検問検索を強化している。 逮捕対象ではない鉄道労組幹部がこの車の持ち主」と話した。
曹渓寺関係者は「パク首席副委員長が曹渓寺にいる。 僧侶らと議論した結果、安全に保護することを決めた」と話した。 警察は曹渓寺側の許諾を得ずにパク主席副委員長らの逮捕に乗り出すことは無理だと見ている。
チョン・チョンフィ、キム・ウォンチョル、キム・ギョンウク、キム・ヒョシル、イ・ジェウク記者 symbio@hani.co.kr