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大法院(最高裁),シン・ヨンチョル懲戒委回付 勧告はせず

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/353944.html

原文入力:2009-05-08午後10:10:44
大法院倫理委 “シン・ヨンチョル最高裁判事 裁判介入 不適切”

パク・ヒョンチョル記者

シン・ヨンチョル最高裁判事の‘ロウソクのあかり裁判’介入事態を議論した大法院公職者倫理委員会(委員長チェ・ソンファ)は8日シン最高裁判事が ‘裁判関与と認識されたり誤解される不適切な行為’ をしたと判断したものの、警告または注意要求をしろとイ・ヨンフン大法院長に勧告した。
今回の倫理委決定は懲戒委回付を排除したことで、先立って行われた法院行政処真相調査団の判断よりも懸案を軽く見たと評価される。

公職者倫理委はこの日会議でシン最高裁判事の行為が「司法行政権行使の一環としてなされたことではあるが、外観上裁判関与と認識されたり誤解されうる不適切な行為に該当」するとし、警告などの制裁を勧告した。また特定裁判所にロウソクのあかり事件を集中配当したホ・マン ソウル高裁部長判事(前ソウル中央地裁刑事首席部長判事)に対してはこれを人事資料として参考にすべきとの結論を出した。

公職者倫理委はこの日まで三回会議を開き、ロウソクのあかり事件被告人の保釈許可に慎重にしろと言ったり、違憲法律審判請求がなされているにもかかわらず残りのロウソクのあかり事件を続行しろと判事らに何回も要求したシン最高裁判事の行為が不適切だと判断した。大法院真相調査団と大きい枠組みで同様な結論を下した。

だが真相調査団が「裁判内容と進行に関与したと見る素地がある」と規定したことに照らしてみれば、判断は中途半端だ。公職者倫理委は集中配当も「曖昧で一貫しない基準による配当は不適切な配当権限行使と見られる側面があるが、職務上義務違反行為に該当するとは見にくい」と明らかにした。これに先立ち真相調査団は同じ行為について「司法行政権乱用と見る素地がある」とした。

チェ・ソンファ委員長は懲戒勧告をしなかった理由について「倫理委権限を越えるため」と説明した。先立って裁判所内部では「倫理委で審議する事件ではないので懲戒委に直ちに回付しなければならない」という指摘が提起されもした。裁判所公務員労組はこの日記者会見を行い「公職者倫理委がどうして国民の感情に反する非常識な決定を下したのか納得できない」と明らかにした。

大法院内外では倫理委が懲戒委回付を勧告しなかったためにシン最高裁判事が退きはしないだろうという展望が優勢だ。しかしイ大法院長が公職者倫理委の勧告とは別個にこの事件を懲戒委に送る場合は新しい局面へ渡るという観測も出ている。

パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr

原文: 訳J.S