全国鉄道労働組合(鉄道労組)のストライキが六日目を迎える中で、これら労組員を含む民主労総組合員、市民など2万人余りが一堂に集まって鉄道民営化反対を叫んだ。
14日午後3時、ソウル駅広場で民主労総が主催した‘鉄道労働者総力決起大会’には、鉄道労組組合員など2万人余りが集まった。 警察は集会参加者数を8000～1万人と推算した。 この日、ソウル駅広場は駅前からまっすぐ駅に向かう階段を除き、すべての通路が足の踏み場もないほどに人々でぎっしりと埋まった。 厳しい寒さに雪まで降りしきる中でも、参加者たちはホットパックで凍りついた顔、手などを溶かして席を守った。
キム・ミョンファン鉄道労組委員長は舞台に上がって 「鉄道公共性強化のために闘争している。 ストライキを支持する国民に感謝する」として「交渉さえ拒否する会社側の弾圧は予想されたこと」と話した。 キム委員長はまた 「政府と使用側は17日までに(鉄道労組の要求に対して)答えよ。 国会国土交通委にもこの日までに代案を用意してほしい」と要求し 「それまでに満足できる返事が出てこなければ大統領選挙1周年を迎える19日に大規模2次上京闘争を展開する」と警告した。
これに先立って鉄道労組は、水西発KTX株式会社設立決定の撤回、社会的議論機構構成、ストライキ組合員告訴・職位解除の中断などを使用側に提示し、この日午後2時までに返答を要求したが、使用側は別途の立場を明らかにしなかった。 この日までにストライキで職位解除された労組員は7929人に増えて、歴代最大規模を記録した。
国際輸送労働組合連盟(ITF)鉄道分科ワイステイン アスラクセン議長は、鉄道労組ストライキに支持を表明し、舞台に上がって「民営化は世界的問題であり、今回の韓国の闘争は象徴的だ。 昨年国際労働機構(ILO)が韓国政府とコレイルに2009年鉄道ストライキ当時の不当な弾圧を是正するよう勧告したが、韓国政府が再び人権を侵害している」と批判した。
キム・ジンスク民主労総指導委員は 「チェ・ヨニェ コレイル社長が昨日の発表文で‘愛する職員に鞭を持った母親の胸が裂ける心で職位解除する’と言ったが、職位解除された7883人の母親たちの心はどうだったでしょうか？ ‘私たちの子供たちが首を切られれば、私たちの孫はどうなるでしょうか’と、心配する母親たちはどうだったでしょうか？ 20～30年余をどんな気持ちで働いてきて、どれほど汗を流したのか、家族はどうなるかを考えたのか…韓国通信が民営化された後、どれほど多くの人々が解雇されたのかを忘れてはならない」と強調した。
一方‘国家情報院 政治工作 大統領選挙介入の真相および縮小・隠蔽疑惑糾明のための市民社会時局会議’(時局会議)はこの日、同じ席で午後5時45分から‘官権不正選挙糾弾 鉄道民営化阻止24次ろうそく大会’を開いた。 これに先立って決起大会を終えた鉄道労組組合員らも、ここに合流して席を守った。 大字報‘お元気ですか’で一堂に会した大学生200人余りが大会に参加して来ると、あちこちから 「大学生が生きてこそ国が生きる」という叫びが上がりもした。 広場や階段に席を占められなかった市民たちは、ろうそくを持って立って大会に参加したし、寒天にろうそくの炎で手を溶かす姿も目についた。
麻浦区(マポグ)合井洞(ハプチョンドン)から来た就職活動学生キム・ミンファ(３２・女)氏は「鉄道民営化は直ちに鉄道料金値上げにつながると思われ、自分の問題という気がして集会に出てきた。 民営化自体に反対するよりは、生活に及ぼす被害の方がもっと心配」として「朴槿恵(パク・クネ)政府は候補者時期に鉄道民営化はしないと公約したが、守られそうになく残念だ」と話した。 慶北(キョンブク)永州(ヨンジュ)から来たチョ・ジョンスク(４５・女)氏は 「実家のあるソウルに来る用があって、来たついでに集会に参加した。 電気、水道、ガス、鉄道のような公共企業が民営化されれば、利潤創出が優先順位となる。 それで構造調整を先ずするだろうし、人員が減らざるを得ない、それでは事故もたくさん起きかねない」として「一旦はストライキで市民が不便を感じても、一緒に‘国民の鉄道’にして行かなければならない」と強調した。
キム・ヒョシル、キム・ソングァン、キム・ミヒャン記者 trans＠hani.co.kr
訳J.S(2155字)
