意見十分に聞かずに終了
予定時間過ぎたという理由で
与党推薦委員長 閉会宣言
野党側委員だけ残って答弁
パク・チャンソプ記者,イ・ムニョン記者
←キム・ウリョン(写真下段 左から3番目)メディア発展国民委員会与党推薦共同委員長が6日午後、釜山視聴者メディアセンター(釜山市,海雲台区)で開かれた最初の地域公聴会で時間終了を理由に一方的閉会を宣言するや参加した市民たちが ‘公聴会無効’ を主張して抗議している。 全国言論労組提供
6日釜山で開かれたメディア発展国民委員会最初の地域公聴会が与党推薦委員長が一方的に終了を宣言し、聴衆たちが強く抗議するなど跛行した。客席を埋め尽くした聴衆たちは「与党が世論収斂が目的の公聴会を6月言論関係法国会処理のための要式行為として活用している」として ‘公聴会無効’ を宣言した。
釜山視聴者メディアセンター(釜山市,海雲台区)で開かれたこの日の公聴会はメディア委が計画した5回の地域公聴会のうち最初のものだった。大邱や蔚山地域住民たちまで参加し、120席規模の傍聴席を埋め尽くし熱い関心を示した。
事態は与野党公述人たちの討論が終わった後、聴衆たちの質疑応答が進行されている間に発生した。キム・ウリョン与党推薦共同委員長が予定された公聴会日程の午後5時を過ぎたという理由で、5時20分頃公聴会全体日程を一方的に終えた。聴衆たちは「地域市民の声を聞かないならば何のために公聴会なのか」として強く抗議したが、キム委員長と与党側参席者らはいっせいに公聴会場から退場した。大邱から参加したある聴衆は「生業まで休んで遠くからきたのに、与党委員らは自分たちのしたい話だけして出て行ってしまった。公聴会という名前で地域市民を愚弄した」として怒りをぶちまけた。与党側ファン・クン委員があわてて戻ってきて「次回の地域公聴会では時間を十分に割く」として謝ったが、聴衆の批判はより一層強まった。
与党側委員と公述人が抜け出た公聴会場では野党側委員と参席者だけが残り40分間余り聴衆の質問を受ける場面が演出された。カン・サンヒョン野党推薦共同委員長は「地域世論を取りまとめるために準備した公聴会が跛行に終わったことに対して、8日の全体会議で公式抗議する」と話した。
公聴会に参加した地域市民と言論人たちは公聴会会場前で記者会見を行い、「今日の公聴会を絶対認定できない」として ‘公聴会無効’ を宣言し「釜山公聴会の追加開催を要求する」と明らかにした。
この日公聴会では政府・与党のメディア所有規制緩和が地域言論環境に及ぼす悪影響を巡って批判の声が噴出した。
野党側公述人のカン・チャンドク慶南民主言論市民連合代表は「政府・与党の言論法がそのまま通過すれば、地域は(ソウルに本社を置いた報道機関の)下請けや孫請け業者に転落するだろう」と憂慮した。聴衆として公聴会を見守ったシン・ミョンチョル大邱文化放送労組委員長は「今でも地域言論が中央に隷属していて地域民を代弁する議題設定に限界を感じているのに、朝鮮,中央,東亜日報と財閥が入ってきて地域民の声を代弁するという論理をとうてい理解することはできない」として「結局、地域放送はソウル放送の単純な中継所に転落してしまうだろう」と話した。イ・ハクス<慶南新聞>労組委員長も「朝鮮,中央,東亜日報の不法販促を、それでも抑制してきた新聞法10条2項を削除した政府・与党の法改定案は一言で言って地域新聞打殺政策」として「現在の改定案どおり国会で法案が通過されれば、与党推薦委員らは地域新聞殺しの先鋒行動隊長になるだろう」と批判した。
反面、与党側公述人のカン・ギョングン崇実大教授は「景品問題がそれほど大きい変数になるとは思わない」と反論した。メディア委員会は13日春川,20日光州,27日大田で地域公聴会を開く。
釜山/イ・ムニョン,パク・チャンソプ記者moon0@hani.co.kr
原文: 訳J.S