原文入力:2009-05-07午前12:41:28
‘ロウソクのあかり1年’ 狂牛病対策会議 評価
←狂牛病国民対策会議と民生民主国民会議など市民・社会団体代表が6日午後、ソウル キリスト教会館で記者会見を行い、イ・ミョンバク政府のろうそく集会弾圧を批判している。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr
昨年ろうそく集会を牽引した ‘狂牛病国民対策会議’ (以下対策会議)は6日、種々の ‘ロウソクのあかり議題’ の中で、去る1年間に最も後退した分野として ‘表現の自由’ を挙げた。対策会議はこの日ソウル,鍾路5街のキリスト教会館でろうそく集会1周年をむかえ、九種の分野別に評価を下しこれを総合する場を用意した。対策会議には1800ヶ余りの市民・社会団体とインターネットの集まりが参加した。
集会弾圧・ミネルバ拘束など ‘表現の自由’ 威嚇 深刻
‘ロウソクのあかり 導火線’ 狂牛病危険は全く減らず
公教育 荒廃化 加速…大運河事業も再び推進
■ 「表現の自由はかえって後退」分野別評価で最も注目される点は ‘表現の自由’ 分野だった。これを通じて昨年はろうそく集会が可能だったのに、今年 ‘ロウソクのあかり1周年’ 集会では大規模連行事態が起きるなど逆説的にも最も後退したと評価された。この部門を評価した人権実践市民連帯は「集会参加者に対する警察の起訴率が昨年より急激に増えた」と明らかにした。
昨年5月2日から8月15日まで、ろうそく集会参加人員は警察推算93万2680人であり、このうち1627人(44人拘束)が起訴された。0.17%の起訴率だ。しかし4月30日から三日間に行われた集会で、警察は参加者4000人余りの内241人を逮捕し、検察はこれらに対して ‘原則的に全員起訴する’ という方針を明らかにした状態だ。これらが皆起訴されるならば起訴率は6.03%に達し昨年より35倍も高まる。人権実践市民連帯は「‘ロウソクのあかりトラウマ’ を体験した政府が公権力を果敢な先制攻撃の手段として使っている」と話した。
表現の自由を叫んだろうそく集会参加者らには ‘傷’ だけが残った。対策会議が自ら集計した結果、デモ参加者中の負傷者は2500人余りに達し、ソウル広場周辺商人・極右団体・警察などが提起した4件の損害賠償訴訟に苦しめられている。訴訟規模は42億ウォン水準だ。
こういう理由で対策会議はこの日 ‘憲法と天賦の人権が保障する基本権としての `集会・示威の自由が大きく脅威を受けている’ という題名の緊急声明を発表した。対策会議は声明で「警察はロウソクのあかり1周年を前後して市民社会が申告したすべての集会を ‘不許可’ にする方式で集会を禁止した」として「これは ‘集会,デモの事前許可制を禁止する’ という憲法第21条に対する正面違反」と批判した。対策会議はまた「警察は不法弾圧などを糾弾する市民社会の記者会見参加者まで連行し集会妨害,国民弾圧を隠蔽しようとしている」と主張した。
インターネット論客 ‘ミネルバ’ が拘束されインターネット実名制が導入されるなど市民の自由の侵害と民主主義後退も深刻だと指摘された。
ろうそく集会の主要議題は1年後にどうなったか
■ “ロウソクのあかりの風は受容されなかった”
‘ロウソクのあかり’の導火線だった狂牛病危険は減らなかったと評価された。パク・サンピョ ‘国民健康のための獣医師連帯’ 政策局長は「ろうそく集会当時、政府が出した約束は皆守られなかった」と話した。政府は「日本,台湾なども米国産牛肉輸入条件を緩和するとして、もしこれらの国と輸入条件で公平性に差がある場合は再交渉する」と約束したが、現在まで輸入条件を緩和した国はただの一ヶ所もない。また政府が公言した ‘米国の強化された飼料規制措置’ は今年再び履行が延期になった。
‘ロウソクのあかり少女’ の主な関心事だった教育問題も逆走行を繰り返している。チョ・ヨンヒ全国教職員労働組合私立委員長は「一斉試験と教育情報公開法施行などで教育両極化と公教育荒廃化が加速化している」と主張した。
‘運河白紙化国民行動’ は、イ・ミョンバク大統領が大運河事業をあきらめると宣言したが、以後 ‘4大河川事業’ という名目で運河事業を再び推進しようとしていると批判した。
イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/353558.html 訳J.S