最高検察庁がユン・ソギョル(53・司法研修院23期)驪州(ヨジュ)支庁長に対して重懲戒を法務部に請求したことに対し、ソウル中央地検特捜部の検事が‘懲戒を撤回せよ’として検察内部通信網に文を載せた。 国家情報院による大統領選挙世論操作および政治介入事件を捜査した特別捜査チームに対して最高検察庁が懲戒に乗り出すや検察の中でも反発の動きを見せている。
キム・ソンギュ(44・司法研修院32期)ソウル中央地検特捜2部検事は10日午前‘国家情報院捜査チームに対する停職、減給などの懲戒を撤回してください’という題名の文を検察内部通信網‘イプロス’に上げて "国家情報院捜査チームがした行為が重懲戒理由に該当するか疑問です。 懲戒建議は撤回されなければなりません。 反対に‘法と原則’に違反した決定と指示をした人々こそが懲戒されなければなりません" と述べた。
キム検事は "単純な‘見解の相違’ではなく‘明確に実体的真実を明らかにするためのことではないことを指示したり、またはしないようにする上司の前で自身が良心を捨ててそのまま従う検事’がいるならば、果たしてその人をどのように評価すべきですか? ‘よくやった’と言う人は多くないでしょう。 むしろ‘そいつは検事とは言えない’と話す人が大部分でしょう" として "検事になったら公務員として最善を尽くし実体的に真実を明らかにしなければなりません。 他人の表情も伺いながら、仕事をしなかったり、出来ないようにさせる、…そのような人々の‘私心、欲’が今回の事態を作ったと考えます" と書いた。
キム検事はツイッター文を通した大統領選挙介入情況を捕捉した後、国家情報院職員に対する強制捜査をしようとしていた特別捜査チームの捜査を妨害した検察指揮部に対する懲戒を促した。
キム検事は "国家情報院捜査チームが行った押収捜索、逮捕令状請求時に報告はしたものの決裁は受けずに行った行為が、果たして他人の表情を伺いながらそういう仕事をしないようにさせたことより重い懲戒理由に該当するのか、検事として疑問です" として "国家情報院捜査チームに対する最高検察庁監察本部の懲戒建議は撤回されなければならず、逆に検事として所信および国民に対する奉仕精神を捨てて‘法と原則’に反した決定と指示をした人々こそが懲戒されなければならないでしょう" と明らかにした。
キム検事はまた "一部の決裁過程の誤りをユン・ソギョル支庁盲が認めているのに、あえてこのような過度な懲戒がなされなければならないのか、また、その反対に立った人々に対してはなぜ相応な措置がなされないのかについても納得できる説明がなければならないと思います" として文を結んだ。
キム検事は2009年、最高検察庁中央捜査部に派遣され泰光(テグァン)実業パク・ヨンチャ会長の政・官界ロビー疑惑を捜査し、2010年にはソウル西部地検で韓火(ハンファ)グループ秘密資金事件を捜査した経験がある。
キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr