無償給食・非正規職 解決を成果として自評
市民たちは‘ふくろうバス’に高い評価
保育・働き口・ニュータウン問題解決 遅い
バク市長 "変化を積み上げるには時間が必要"
パク・ウォンスン ソウル市長が就任2周年をむかえて‘今後も市政革新と福祉拡大などのために揺るがず進む’という意向を明らかにした。 ‘手で捕えられる成果’があまりないという一部の指摘に対しては、 「生活の中の小さな変化が大切だ。 これを積み上げるには時間が必要だ」と答えた。
パク市長は24日、就任2周年を三日後に控えて開かれた合同記者会見で「任期を終える時まで市民の言われるとおり市政を革新し、財政が苦しくとも福祉を拡大していく。 これからはプロセスの民主主義を通じて結果の民主主義を強化してゆく」と話した。
福祉拡大を朴槿恵(パク・クネ)大統領の‘創造経済’と連結しもした。 彼は「創造経済を実現するには生活の質が高まらなければならない。 休むことができ、省察できる機会が増えなければならない。 そのためには困難でも福祉予算を増やさなければならない。 経済成長と社会統合を連結して、社会問題を予防するワクチンと同じだ」と話した。 パク市長は来年ソウル市予算の福祉部門比重を今年より増やし31%台にすると明らかにした。 中央政府と葛藤を生じさせた無償保育財源と関連しては「国会で政府が提案した‘ソウル市70 対 政府30’の割合で決まることはないだろうと考える」とし国会での議論に希望をかけた。
パク市長は去る2年間の成果として△親環境無償給食△非正規職4681人の正規職転換△ソウル市立大半額授業料実施△公共賃貸住宅6万5500世帯供給△3万2000人余りを診療した患者安心病院などを挙げた。 パク市長は‘ふくろうバス’(深夜バス)と関連して「ある大学生の提案で始めたし、市民の意見を反映した。 深夜バス一台に傾聴と疎通、参加と協力のソウル市政が皆溶け込んでいる」としつつ、市政革新の事例として指折り数えた。 地下鉄9号線の再構造化については「市民の利益を守って安定的に運営する2匹のウサギを捕まえた」と自評した。
実際、ソウル市が去る17日から4日間にわたり市民1000人に尋ねた調査結果を見れば、ふくろうバスに対する市民満足度が最も高かった。 図書館拡充、行政情報公開、市民庁設立、漢陽土城保存・管理、村共同体復元、住民参加予算制なども高い点数を得た。
しかしパク市長には解決しなければならない問題がまだ多い。 国公立子供の家(保育園)の拡充や、ソウル型ニューディール働き口、路地裏経済活性化など、自身が掲げた公約事項でも多くの市民が変化を体感できずにいる。 市民で構成されたマニフェスト団が発表したパク・ウォンスン市長の公約履行実態を見ても、都市再生と住居安定分野に対する公約履行率が低く出てくる。 ニュータウン問題も出口戦略を昨年出したが、今年10月までに実態調査を完了したところは54%に過ぎない。
多くの市民が李明博元市長の清渓川(チョンゲチョン)とバス中央車線制を記憶している状況で、パク市長には手で捕えられる成果が少ないという指摘も問題だ。 パク市長は 「目につくことをしようとすれば、外形的な巨大プロジェクトに没頭することになる。 パク・ウォンスンの市政は暮らしの具体的変化に焦点を合わせている。 アパートで両親たちが集まって、子供たちの教育と町内問題を共に解決していくことが真の変化だ。 時間がかかる」と話した。
一部の市民団体は反対側から‘成果不十分’を指摘している。 イ・ウォンホ‘龍山惨事真相究明および再開発制度改善委員会’事務局長は「ニュータウンのリスクが解消されておらず、龍山(ヨンサン)国際業務地区も解除以後に具体的な代案を出せていない」と批判した。 イ・ウォンジェ文化連帯事務局長は「パク・ウォンスンの文化芸術政策は死角地帯に置かれている。 ソウル市の文化事業がなぜファッション支援などに留まらなければならないのか残念だ」と話した。 イベントと祝祭中心から抜け出せずにいるということだ。
チョン・テウ、パク・ポミ記者 windage3@hani.co.kr