"ハンギョレ‘私のその他もろもろ’になって声無き声を代弁してほしい"
パク・ウォンスン、ハンギョレに希望を明かす
チョ・グク "敗北を体験し今後へ"
チョン・ヘシン "メンタル崩壊という言葉、気軽に使うな"
1987年12月の大統領選挙で民主化運動勢力は金大中・金泳三大統領候補の分裂で敗北を喫した。 その失望と涙が一年後の1988年5月<ハンギョレ>の創刊につながった。 ‘民主主義は一発勝負ではない’として、市民2万7000人余りが資本金50億ウォンを集めたおかげだ。 25年が過ぎた2012年12月、大統領選挙で文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補を支持した多くの人々が大統領選挙後‘メンボン’(メンタル崩壊)と言って絶望・虚脱感を吐露した。
‘大統領選挙敗北’で胸に残った傷はどのように扱わなければならないか。 パク・ウォンスン ソウル市長は12日<ハンギョレ>創刊25年を記念したトークコンサートに出てきて「(1987年)当時にも大統領選挙で負け、多くの人々が苦痛を味わった。 2012年大統領選挙でも人々が政権交替を熱望したが、大統領選挙敗北で多くの人々が絶望しただろう。 しかしこの絶望が絶望で終わってならず、活力として能動的エネルギーに昇華されなければならない。 絶望している余裕はないのではないか」と話した。 この日のコンサートはソウル中区(チュング)のソウル市庁多目的ホールで開かれ、パク市長とチョ・グク ソウル大教授、チョン・ヘシン精神科専門医らが参加した。 俳優クォン・ヘヒョ氏が司会を務め、600人余りの市民が席を共にした。 この日のコンサートはユーチューブとインターネットTV <ハニTV>を通じて生中継された。
チョ・グク教授は若者たちの側に立った。 彼は「大統領選挙結果でがさっと崩れた感じだった。 この頃の20代は檀君以来最も良いスペックを持った人々だ。 同時に卒業以後が最も不安な世代だ。 社会構造、政界の既成世代が変わらなければならない。 傷を受けて失望して敗北を体験しながら一歩進むと信じる」と励ました。
チョン・ヘシン氏は「メンタル崩壊という言葉は気軽に使ってはならない。 人間はそんなに虚弱な存在ではない。 大統領選挙結果が世の中のすべてではない。 本当にメンタル崩壊だった人々は、崖っぷちに立たされた労働現実に死を選択した人々であろう。 気を取り直してすべきことをしよう」と語った。
パク市長らは２時間にわたって進行されたコンサートで半額授業料、治癒、共同体などを主題に‘貧しい魂’をなだめる激励の言葉を伝えた。 パク市長は「ソウル市では100万本植樹、深夜バスなど市民の傷をヒーリングして差し上げている。 市政の連続性が重要だ。 団体長は3回できる」として来年6月の地方選挙出馬意志を明らかにした。
<ハンギョレ>に対する苦言もあった。 パク市長は<ハンギョレ>に対する希望や物足りなさを尋ねた質問に「人生は近くに、底辺にある。 机で書かれた記事より、具体的な現場で書かれた記事がさらに大きな感動を与えられる。 すさまじい人生の現場を扱う時、変化と影響力も大きくなりえる」として<ハンギョレ>の奮発を促した。 チョン・ヘシン氏は「記者たちの個性が生きていて魅力的でこそ惹きつけられる」として慣性を警戒した。
<ハンギョレ>創刊25周年を記念しての行事だけに、お褒めの話も続いた。 パク市長とチョ教授は、1988年創刊当時の感激をそっくり記憶していた。 クォン・ヘヒョ氏は「当時、軍服務中だった。 面会に来た友人が見せてくれたハンギョレ創刊号を見て胸が踊った」と話した。 パク市長は「この頃も記事より広告を先に見る」として、新聞社の財政状態を心配してくれた。 パク市長は一時<ハンギョレ>の社外重役としても活動したことがある。
この日のコンサートでは「ハンギョレは私の○○○になってほしい」というアンケート調査結果も一部公開された。 読者たちは○○○に、人生の痕跡、消化剤、一匙分のご飯、鞭、嘘発見機、ラバーカップ(トイレ詰まり用)、その他もろもろなどを詰め込んだ。 パク市長は「ハンギョレは‘私のその他もろもろ’になって欲しい。 その他もろもろとして扱われて(主流言論などに)紹介されず言及されない人々の声を代弁してほしい」と話した。 チョン・ヘシン氏は「ハンギョレは背を高くする靴の中敷きだ。 社会的学習を助ける」と語った。 チョ教授は「ハンギョレはラバーカップのような存在だ。 ハンギョレを読めばスッキリする」と話した。
チョン・テウ記者 windage3＠hani.co.kr
訳J.S(2222字)
