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森口先生 ソウル蠶一高校で歴史授業 「韓日‘歴史の車輪’共に引っ張っていこう」

登録:2013-10-23 22:58 修正:2014-09-05 21:01
京都宇治高校-蠶一高校 交換授業
日帝侵略 バランスの取れた視角で説明
"嫌韓デモ 少数…慰安婦解決を望む"
日本立命館大学付属宇治高等学校の森口等先生が23日午後、ソウル松坡区(ソンパグ)蚕室洞(チャムシルトン)の蠶一高等学校で‘東アジア平和のために 韓国・日本間の歴史の壁をどのように越えるか?’という主題で生徒たちに授業をしている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

"良い韓国人も悪い韓国人も全部殺せ。" "朝鮮人は首を吊れ。"

 23日午後3時、ソウル松坡区(ソンパグ)の革新学校である蠶一高校1学年1組の生徒たちの顔に一瞬緊張が走った。 この日、特別授業に立った日本人教師 森口等(53)が生徒たちに最近日本で起きている‘嫌韓デモ’に登場した立て札の文面を説明した時であった。 32人の生徒たちが目を丸くして見つめた嫌韓デモ動画で、一人の若い女性が「朝鮮人を大虐殺しなければならない」と大声を張り上げた。 森口教師は「こういう若い人々が日本にいるということに対して日本人のひとりとして申し訳なく思います」と日本語で話した。

 日本、京都の立命館大学付属宇治高校で歴史を教える森口教師はこの日、東北アジア歴史財団が支援する‘歴史教師海外交換訪問事業’の一環で蠶一高校の教壇に立った。

 彼は40万人余りの日本人が亡くなったり行方不明になり、数千名の朝鮮人が虐殺された1923年日本の関東大震災の時の写真を見せた。 続けて彼は、関東大震災当時 日本人に「朝鮮人が毒を入れたという井戸水を持ってこい。俺が飲む。 朝鮮人を殺す前にこの大川を殺せ」として朝鮮人虐殺を防ごうとした大川常吉 当時神奈川県鶴見警察署長の話を聞かせた。 彼は非理性的状況で現実を直視した日本人もいたという話をしたかった。

 森口教師はこの日の授業で歴史を直視しながらも韓国・日本両国国民が "連帯と友好" の精神を持って欲しいという願いを表した。 彼は50分にわたて進行された授業を終えながら、生徒たちに 「日本で嫌韓デモをしている人はきわめて一部で、多くの人々が日本軍慰安婦問題の解決などを願っています。 皆さんもこのような問題を解決して歴史の車輪を前に引っ張っていくために共に手を携えて欲しい」と頼んだ。

 日本の‘歴史教育者協議会’所属する森口教師は2000年から毎年‘アジア平和と歴史教育連帯’が開く韓・中・日 学生歴史キャンプに参加するなど、日本の学生たちにバランスの取れた韓国・日本の歴史を教えるために努力してきた。 去る4日にはパク・チュンヒョン(51)蠶一高校教師が日本の宇治高校に行き授業をした。 パク教師は関東大震災時に朝鮮人を助けた日本人弁護士 布施辰治の話を中心に日本の植民支配の歴史を日本の生徒たちに教えた。

 韓国と日本の青少年が歴史をまっすぐに学んでこそ両国間の平和と協力の雰囲気を続ける上で役に立つというのが森口教師の確固とした所信だ。

キム・ジフン記者 watchdog@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/608321.html 韓国語原文入力:2013/10/23 21:54
訳J.S(1611字)