2010年 現代自動車非正規職労組の25日にわたる現代車蔚山1工場占拠ストライキと関連して、裁判所が現代車正規職と非正規職労働者11人に 「20億ウォンを現代車に賠償せよ」と判決した。 当時のストライキと関連した裁判所の初の賠償判決だ。
蔚山地方裁判所民事4部(裁判長 ソン・イクキョン)は10日、現代自動車が全国金属労働組合現代自動車支部(正規職)と現代自動車非正規職支会組合員29人を相手に提起した損害賠償請求訴訟で、この内11人に現代車側に20億ウォンを賠償せよと判決した。 11人の中で正規職組合員は1人で、残りの10人は全員非正規職組合員だ。 裁判所は現代車側の残り18人に対する請求は「証拠不十分」として棄却した。
裁判所は判決文で「民事上の賠償責任が免除される損害は、正当な争議行為による損害に限定されるが、非正規職支会による当時の争議行為は正当性のない不法行為」と明らかにした。 裁判所は不法行為の根拠として 「現代車と非正規職支会は直接の勤労契約関係がなく、団体交渉の主体になりえず、団体交渉の主体になるにしても争議行為の方法と様相が社会通念上容認されうる水準を越えた」と付け加えた。
裁判所はまた、当時1工場占拠に先立って起きた非正規職支会組合員のシート工場生産ライン占拠と関連しても、現代車側が損害賠償を請求した8人の非正規職支会組合員の内4人に2600万ウォン余りを賠償せよと判決した。
現代車は2010年11月15日から12月9日までの25日間、非正規職支会が‘最高裁判決にともなう社内下請非正規職労働者の全員正規職化’を要求して、蔚山1工場を占拠しストライキを行ったことと関連して、6件にわたり正規職と非正規職組合員428人を相手に総額151億ウォン余の損害賠償請求訴訟を起こした。
蔚山/シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr